更新日:2020/09/20
バレーボールにおけるブロックとは相手の攻撃(スパイク)に対して両手で防ぐ壁を作りスパイクを「止める」または「ボールに触ることで勢いを弱めてレシーブしやすくする」ためのプレーのことです。
基本的にどのポジションでも前衛であれば行うプレーですので覚えておきましょう。
そして、ブロックは強力なスパイクを間近で受けるので手の出し方や形が悪いと指や手首にケガをしてしまうこともありますので、基本をしっかり学び、ちゃんとした形でブロックをするようにしてケガのないようにしましょう。
それでは、ブロックをする時の流れとともにポイントを紹介していきます。
それぞれのポイントごとになぜそうしなければいけないという理由がありますが、今回はいくつかに絞りますのでより詳しい内容は中級編で紹介していこうと思います。
まずは、上の1~7のようにしてブロックをするのがいいと覚えておきましょう。
それでは、初級編でまずは学ばなければいけないブロックを基本的なプレーについて学んでいきましょう。
バレーボールの試合をするとなれば、どの相手チームも必ず攻撃してきます。
攻撃と言っても、それはトスを上げてスパイクで攻撃してくるだけではなく、ツーアタックやクイック、2本目で返球など思いもよらないような早い攻撃をしてくる可能性があるのでどんなボールにも反応できるように膝を曲げて腕を前に出していつでもブロックに飛べるように構えておきましょう。
膝が伸びたままだとジャンプするためは一度膝を曲げてから飛ばなくてはいけないので、間に合わなかったりします。ですので、あらかじめ曲げておくことで屈伸する動きを短縮でき飛ぶまでの時間が格段に短くなります。
そして、手を下げた状態ですと手を上げる時にネットタッチをしてしまうリスクにもなりますし、上げておくことで少しでも早くネットの上に手を出せるようになりますのであらかじめ準備しておきましょう。
ブロックで一番重要な部分は手の形です!これは、ブロックしやすくなるとかというよりも、変な手の形でブロックするとケガをしてしまう恐れがありますのでケガをしないためにしっかり意識しましょう。
突き指くらいであればまだいい方で、肉離れやもっとひどい場には骨折などもしてしまうので、そうならないために手の形はどうすべきか考えていきましょう。
かなりの勢いのあるボールを手のひらで受けるので最初は怖く感じるかもしれません。
しかし、怖いからといって中途半端な手の開き方をすると逆にケガをしてしまうことになるのでしっかりひらきましょう。
ひらき方は親指と小指の先を意識してこの2本の指の間に棒が突っ張っているように大きくひらいてください。そうすれば自然と他の指も硬くしっかりと伸びると思います。
ブロックの姿勢からネットの向こう側にあるボールに触ろうとしてみてください。そうすると指先が前に出てしまいどう考えても突き指してくださいと言っている形にしかなっていないはず・・・。
ブロックはボールを指でとりにいくのではなくボールがよって来るまで手のひらで待っているようにしましょう。
正しい形をしていればちゃんと当たればほぼ真下に落とすこともできますしケガも防げますよ!
それでは、手の形の次は腕の形についてみていきましょう。
ブロックのイメージとしてただネットの上から手を出せばボールを防ぐことはできますので手が出ればいいんでしょ?という人は多いと思います。
しかし、ブロックの腕(手)の出し方一つで、タッチネットなどの反則も減り、手に当たった時に相手コートに返りやすく得点につながりやすいブロックになるので意識するようにしましょう。
ブロックの時、腕は少し前に傾けるのが正しいブロックの形です。真上に伸ばすのがダメな理由は、
一番重要なのは3つ目の力が入りにくいということです。
力が入りにくいという表現は少し違っていて正しくは、適した角度をつけることによって力が入りやすくなります。
これは人間の体の構造上のものらしく、バレーのスパイクもそうですが、野球のピッチャーやテニスのスマッシュなども真上ではなく体の少し前でしますよね。この力の込められる位置を「0ポイント」とも言うらしいのですがこのお話はまた中級・上級編でしたいと思いますのでこの辺にしておきますね。
というように、ブロックは相手のスパイクを打った瞬間の勢いのあるボールを止める必要があるので力を込めていないとボールの勢いに負けて弾き飛ばされてしまいますので腕の角度を意識しておきましょう。
それでは、次に手の出し方について考えていきましょう。
向かってくるボールに対してつい力を入れて手を触りに行きたくなると思いますが、それは間違いです。
ボールに触ろうと腕を前後に振ることによってタッチネットをしやすくなるだけでなく、野球のファールボールと同じように動いているもの同士が当たる時、少しでもタイミングがずれて芯からずれたところに当たってしまうと、変な方向に飛んでしまうため腕は振らないようにネットにそって壁をイメージして手を出すようにしてください。
ブロックは点で抑えるものではなく常に壁ができるように形を最後まで維持したままの面で待つものと考えるようにしましょう。
どれだけ大きな選手でもブロックをする手に力が入っていないと意味がありません。
ジャンプをしてネットから手が出たくらいから、ヒジをしっかり伸ばすようなイメージで手に力を入れて肩を締めましょう。
そうすると手のひらが外側に回転するように小指が下がってくると思います。
この形がブロックの完成系の形ですのでどんな時のブロックでもできるように練習しましょう。
ただし、この時に注意なのが小指と親指です。力を入れようとして小指や親指が前に出してしまうとボールが当たって突き指や靭帯の損傷などの大ケガに繋がってしまいますので注意するようにしてください。
以前、自分が経験したケガの記事もありますので気になる人は読んでみてください。ただ、すぐには見えないようになっていますが結構生々しいケガの写真もありますので見る時には気をつけてくださいね。