リアルな切り口で読むハイキュー【2巻】

更新日:2015/11/11

今回もリアルな視点でハイキューをみていきましょう!

ハイキュー2巻

速攻(クイック)

センター(ミドルブロッカー)が主に攻撃として使う、素早い攻撃です。

大きく分けて、距離や方向別にA〜Dクイックの4種類あります。詳しくはこちらで説明しています。

ちなみに日向が中学生の時の最後のスパイクはライト方向への長いトスだったのでDクイックでしたね。飛び方もちゃんとステップを踏まずに片足でジャンプをしている「ブロード」攻撃と言えると思います。

スパイク(ジャンプのタイミング)

スパイクはトスの高さや速さで入りはじめを変えます。

  • クイックの時はボールがセッターの手に入った時にはジャンプをしていないといけないですし
  • オープン系の高いトスだとボールの滞空時間が長いためにトスが上がってからスパイクに入り始めても大丈夫です

また、

  • クイックではスパイカーはジャンプの頂点の位置にセッターがボールを置いてくるのが通常のトスです
  • オープンはあの位置(レフト)にあれくらいの高さ(アンテナからボール何個分上を通過する高さ)であの辺(ネットから20cm離れた位置)に飛ばす

というイメージで持っていくのでスパイカーは落下地点や高さをみて自分のタイミングで打ちに行かないといけません。

スパイクに入りかけて移動(一人時間差)

実際にブロックを引っ掛けるためにセンター(ミドルブロッカー)がいろいろ動き回って攻撃する一人時間差という攻撃は存在します。

ただ、現実の一人時間差は、クイックと見せかけてセミ系のトスだったりBクイックと思わせてAクイックだったりと重心や体重移動、ジャンプ中の空中バランスが崩れないように入って飛ばないといけないので入り方には限界があります。

また、ジャンプを高くしようとすると垂直跳びのように腕を振って膝を曲げて飛ばないと高さがでませんし、ましてやスパイクを打つとなるとバレーボール特有のステップでジャンプしないと空中でのバランスや腕の振りが出来ません。ただネットに向かって走っていくだけだと相手ブロッカーは騙せません。ここで速攻を打ちますよという雰囲気を出して速攻に入りに行かないと騙せないのでステップをするように意識しましょう。

ポジション

いずれマンガ上で出てきますが、こちらでも説明していますのでよければ見ていってください。

ポジション

おとり

ミドルブロッカーのとても大切な役割です。

速攻の攻撃があるよと相手ブロッカーにアピールして少しでもブロックにつきにくくすることが目的です。どれだけ強力なスパイカーでもブロック3枚つれてしまったらブロックの上から打たない限り、打てるコースがなくなり得点を上げることはできなくなります。そのためセンター(ミドルブロッカー)に注意を向けさせてレフトに早い平行トスなどをあげてブロックが追いつかないようにしたりしてブロックの枚数を減らさないといけません。

動きでもそうですが「声でもここにいてスパイク打つよ」とアピールをして相手の注意を向けさせることが勝ちにつながるのでセンタープレーヤーは恥ずかしがらず声を出していきましょう笑

ただし、強いチームになるほど、トスが上がるのを見てからブロックをするリードブロックを実践しているのでどの位置のトスにおいてもノーマークで打てる機会はそれほどないでしょう。

トスの上げ方

ハイキューにおいてどのセッターもトスの上げ方がネットを背にして左右にトスを振るトスの仕方が気になりました。

あの形だと飛ばす方向と逆の腕が伸びきってしまうのでセンターの位置ならともかくレフト・ライトへの正確な位置へのトスは難しいのではないかと思います。

一般的なセットアップの形は右足をネットと平行にし相手コートにボールが飛んでいかないように意識した上で右側にネットを置いた状態で前後に上げる形が一般的かと思います。

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なぜ難しいのか少し噛み砕いてみていきましょう。

ハイキューの場合、具体的なサインもなく、日向の入った位置に影山が合わせるトスなので、スパイカーの位置を正確に把握する必要があり、ネット上どの位置も目視できないといけないためそういうトスの上げ方になっているのかと思います。

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しかし、

ネットを背にする場合、ボールを頭上で捉えてしまうとそこから左右に低く早い弾道でトスを上げることができなくなってしまいます。これは体の仕組み腕は体の正面と後ろの位置にならば回すことができますが、体の横に曲げようとすると胴体があるため体ごと倒さないといけません。

ましてや、ジャンプトスをしている場合さらにトスの上げる位置が高くなるため平行気味にトスを上げないといけません。さらに、胴体をを左右に曲げるということは肩の位置がずれてくるので手の届く範囲大きく左右で変わってしまいます。このことから左右でバラバラの動かし方をしなければいけないため、ホールディングやドリブルといった反則につながりやすいトスの仕方と言えると思います。

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この上げ方が絶対にダメというわけでもないです。ボールがネットを越えてしまいそうな高いボールの際ジャンプトスをしなければならず、肘がネットに当たってしまうのを防ぐためにネットを背にしたトスを上げる場合もありますが、基本的にはネットを右に捉えてトスをするのがいいかと思いました。

バレー部の部活セット

中学・高校共にスポーツの部活動をしているとチームで揃えたTシャツなどのものが増えるかと思います。それらをまとめてみました。

  • Tシャツ(刺繍・プリントで学校名記入)
  • 短パン(ユニホームは伝統で引き継ぎの場合もありますが短パンは購入することが多いと思います)
  • スウェット上下(冬場やランキングなどの時に着用。月島も3対3の時に来ていますね)
  • ジャージ上下(スウェットと変わらないかと思いますが、少しピシッとした場などではそろえて着て行きます)
  • ベンチコート(雪山でも通用しそうな暖かいコート。春高の時期なんか寒いのでベンチの選手はきています)

一通りどの地域に行っても対応できるように防寒具は揃えていたように思います。

また、強豪チームになると、シューズの試供品的なものをもらえたり、スポンサーとしてサポーターやザムスト、タオルなどの小物が送られてきたような思い出があります。

いろいろ荷物が増えて大変になりますけど、みんなで揃えたシャツとかはいいですよね!

練習試合の頻度とセット数

基本的に土日は練習試合です。近隣の学校との練習試合もあれば土日で遠征を行い1泊2日で県外に行くことも珍しくありません。練習試合は特に3セットマッチなどの形式はなく1セットを集まったチームで総当たりで時間一杯行います。

学校によっては部活のできる時間に制限のある学校などもあるので、授業後に練習試合に行っているので時間がなかったのでしょう。

チーム選手層

読んでいてふと疑問に思ったのが練習試合の相手高校の「青葉城西」。

烏野の選手が体育館を訪れた際、2面でネットを張り練習しているほどの強豪チームなのですが、練習試合中、監督が「これが現状のうちのベストメンバーなんだ」と言っていました。最初読んでいた時は影山の元チームメイトを選出して様子見しているだけかと思っていましたが、高校3年生を押しのけて入学したての1年生(金田一・国見)がレギュラーを取れるのかというところです。よほど2mの身長を持っているというのであればあり得そうですが、、、まぁ物語の都合上3年生がいるうちにいろいろな出来事を起こしたいと考えるとそうなっても仕方がないのかもしれませんね。

現実で考えると、中学から高校でボールのサイズが変わって慣れるのに時間がかかるということと、成長期なのでやはり身体が出来上がっている3年生の方が身体能力が高いはずなので、部員数が少ない場合を除き、自然と上級生からレギュラーに選ばれてくのはどの部活でも一緒だと思います。

リベロ

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作中にも説明が出てきますが、守備専門職で後衛専門。

後衛時のみ審判に深刻する必要なく、任意のタイミングでどの選手とも変わってもよいとういう特殊ルールがある。

しかし、行動に制限があり

  • スパイクなどの攻撃行為は禁止
  • アタックライン内でトスを上げるの禁止
  • 2人のリベロが同時に交代禁止

などがあります。確かにスパイク打てたらバックアタック要因として使ってしまいますし、トスもセッターとして交代しツーセッターなんて使い方もできてしまうのでこれだけの制限がかかっているのですね。

推薦枠

やはり出てきましたね!スポーツ推薦。

中学時代にある程度の強豪校でプレーしていると高校から声がかかることがあります。

そして、大会で勝ち上がっていったり、優秀なプレーヤーとして選抜などに抜擢されると声がかかる数が多くなり県外からも声がかかることもあります。

1巻のまとめで説明した「JOCジュニアオリンピックカップ」なんかも強豪高校の監督が見に来ていたりして優秀な選手を探していることもあるそうです。

アンダーの手の組み方

レシーブしたノヤっさんのアンダーの手に注目してみてください!なんだか指が飛び出ているように見えませんか?実はアンダーの組み方にもいろいろな種類があるのです!

と言っても、プレーをするにあたって大きな違いにはなりませんけど、、、

組んだ腕を平らにするための微調整とでも思ってください。

とりあえず、まとめてみました。

アンダーパス

手首から肘にかけてまでがしっかり面になっていれば実際はどのような組み方でもいいとは思いますが、、、ケガだけには注意してくださいね!

読んでいて補足できそうなところと、少し気になるところ、現実ではどうなのかという部分を検証まではいきませんが説明できたらなと思っています。物語も動き始めているのでどんどん高度な内容になりそうで、いまから怖いです笑

Comments

  1. ハチ より:

    サーブカットのときの定位置を話し合っているのですが、なにかアドバイスはありませんか?ちなみにツーセッターです。前はだいたいとれるのですが、後ろをどこまで任せるかで前衛が迷ってしまい結局お見合いという形が多いです。注文が多くてすみません

    中学生女子バレーボール部部長

    • きょん より:

      ハチさんコメントありがとうございます。
      ツーセッターということは後衛のライトがセッターをやって前衛を常に3人攻撃できるようにしているということでいいでしょうか?

      まず試してみ欲しいことは
      「後衛の選手が声を出して指示する」ということです。

      コメントを読ませていただいたところで「後ろをどこまで任せるかと前衛が迷う」と書いてありますので現在サーブカットの取る取らないの判断や指示は前衛がやっていますよね。
      前衛の選手的には「自分がサーブカットすると攻撃に参加しにくくなるし・・・」という気持ちが少なからずあると思いますので若干サーブカットにたいして消極的になってしまう部分もあります。

      それに「取れなかったからどうしよう」と前衛、後衛の2人でどっちが取るか考えるよりも
      どっちの選手も必ず取る気持ちでサーブカットをむかえた上でその場で片方が決めて指示を出す方がお見合いは減るからです。

      また、なぜ後衛の選手が良いかというとサーブカット時、相手のサーバーと自分との間に前衛の選手がどのあたりにいるのかコート全体を見れるので把握できますよね。
      そして、サーブが打たれた瞬間にボールの勢いなどをみて自分がとった方がいいのか前衛に任せるのか判断をして
      一言「(前衛に)お願い」や「オッケー(取るよ)」など簡単に伝えてあげる。
      前衛も必ず取る気持ちでいるので「お願い」と言われれば何も考えずに取りに行くだけですし、
      「オッケー」と言われれば後衛に任せて攻撃の準備に入れば良いというわけです。

      とはいえ、もちろんどの辺までなら取れるかなどはその人ごとにかわってくるので
      チームのポジション確認やチーム練習なども十分にした上で前衛後衛でどこまで取るかの話し合いはしておきましょうね。

      このほかにもツーセッターなので後衛ライト(セッター)がセットアップするために前衛の選手に張り付きますよね。
      そうすると、張り付かれた前衛選手はサーブカットしにくくなりますのでちょっと不利になってしまいます。
      ですのであらかじめ前衛選手と後衛ライト(セッター)をネット際まで前に出てもらって4人でサーブカットする。
      と言った案や、
      もっと上級者になると3人や2人など極力お見合いをする選手同士の間を減らすサーブカットのフォーメーションなどもあったりしますが
      まずは「後衛の人が声を掛けて指示を出す」というのをやってみてはいかがでしょうか。

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