ゆれるサーブを打ちたい!その1

更新日:2018/10/07

サーブはバレーボールの中で唯一、一人の力のみで行う攻撃といってもよいでしょう。

そして、良いサーブを打つことが出れれば、他のプレーが多少苦手でもピンチサーバーとして出る機会を得ることができますし、サービスエースを取れた時にはグッとチームの士気をあげることができるので、チームを勝利へと導くカギでもあります。

とはいえ、良いサーブを打つのは難しく、ただ入れるだけのフローターサーブでは簡単にサーブカットされてしまいますし、強力なジャンプサーブもしっかりと練習しておかなければ一か八かのギャンブルサーブになりかねません。

ましてや、キッズや女性の場合、サーブは力を必要とすることも大きく入れるだけで精一杯になってしまうのではないでしょうか。

そんな時、あまり力を必要としなくても良くて、サービスエースやレシーブを崩すことのできるサーブが打てれば良いと思いませんか?

ということで、そんな時に大活躍の揺れるサーブの打ち方と仕組みを一緒に考えていき自分なりのサーブを見つける手助けをできればと思います。

揺れるサーブを打つために

まずはボールが揺れる仕組みを学ぶことで、うまくいかない時にどうすれば自分で考えられるようにしましょう。

ということで、

ボールを揺らすポイントとしては、

  • 無回転(空気抵抗)
  • 打ち方(インパクト)

です。

揺れるサーブは必ず無回転です。少しでも回転がかかると絶対と言っていいほど揺れません。

そして、その2では回転をかけないための打ち方、当たる瞬間の手とボールの摩擦についても考えていきましょう。

 

無回転はなぜ「揺れる」のか?

まずは「揺れる」とはなにか、「曲がる」との違いを学びましょう。

簡単にいうと1方向にしか変化しないを「曲がる」、どこに変化するかわからないボールを「揺れる」としています。

つまりバレーのUFOサーブや野球のカーブなどにボールは回転をつけているので1方向にしか変化しませんので「曲がっている」ことになりますね。

野球のナックルボールも無回転でどこに変化するかわからないボールです。つまり「揺れている」ことになりますね。

なんとなくイメージがついたところで詳しく見ていきましょう!

曲がるとは?

バレーでは回転はドライブ回転くらいですのでわかりやすい野球を見ていきましょう。

野球でピッチャーが変化球を投げますよね?あの変化球は特殊な握り方からボールに回転をかけています。

ボールに回転がかかると周りの空気が回転に合わせて空気抵抗が強いところと弱いところができます。「マグヌス現象」というみたいですよ。

そうした空気の流れにより、抵抗の弱い方へ力が流れて行くため変化がかかります。

つまり、バレーでのドライブ回転も縦回転していますのでした方向へ落ちる変化球となっています。逆に落ちるボールとされている野球のフォークボールはストレートと投げ方がほとんど同じなうえ、逆回転(バックスピンで上への力が働く)がかかっているストレートに対して回転数が少ないため重力に負けて落ちているだけで格別落ちるボールというわけではないみたいですよ。

ちなみに本当にできるかわかりませんが、マンガ「健太やります」ではネット際に戻ってくる天井サーブを打ってくる相手がいました。(渋谷くん)

あれはこの原理でいくと強力なドライブ回転をかけながら天井サーブを打つ必要があるので打つのはとても難しそうですね。バックスピンをかけてエンドラインへ逃げるサーブの方が簡単そうですね。笑

とまぁ、天井サーブの話は置いておいて、

普通にこの回転をかけるサーブを打つとボールは変化(曲がり)はしますが、どうしても打ち方が独特になってしまい打ち方や回転を見てどっちに変化するかの対策ができてしまいます。

 

一方、揺れるサーブは無回転で打ちます。

揺れるとは?

では揺れるということはどういうことでしょうか?

野球で言うところのナックルと同じ原理です。

先ほど説明した通り回転をかけてしまうと、その方向に空気抵抗の差ができてしまい変化が一方向になってしまいますが、無回転ボールは空気の流れをあまり作りません。

流れを作らないということは受けた空気抵抗を逃がす流れができにくいため、真正面から抵抗を受けてしまいます。

そして、その時々におけるボールの正面にある縫い目やつなぎ目などのささいな凸凹により、肌では感じれないほどの微細な空気の流れや空気抵抗の差を受けて左右にブレたりする。

つまり、揺れるサーブになるのです。

 

そして、無回転のボールは真正面から空気抵抗を存分に受けてしまうため、サーブの勢いが空気抵抗に負けた瞬間に急激に勢いがなくなり突然落ちるのです。

その2「無回転サーブの打ち方」に続く

とここまで見てきましたが、なんとなく揺れるサーブについてわかってきましたか?

一般的には無回転サーブ、落ちるサーブと呼ばれたりもしますので同じことだと思っておいてください。

次はどうすれば無回転のサーブが打てるのかということについて見ていきたいと思います。

Comments

  1. 時永 鉄生 より:

    ジャンプサーブができない子供でも打てる方法はありませんか? 僕子供なので。
    普通のフローターで打てる強いサーブをしりたいです。

    • きょん より:

      時永 鉄生さん
      コメントありがとうございます。
      ジャンプサーブはなかなか難しいですよね、フローターサーブだとジャンプサーブのように早くて重たいサーブにはなりませんが、
      その分ネットスレスレを狙ったり無回転で揺れるサーブを打つことができるので
      アンテナの赤と白のシマシマのネットから3つ目などに「長いひも」や「ズボンに使われている白いゴム」をレフトとライトどちらにも結んでピンと張り、
      それをめがけてネットスレスレのサーブを打つ練習をしたり、
      コートの奥側の角に三角コーンを置いてそれを狙う練習などをしてコントロールを身につけるのがいいと思いますよ。

      ネットスレスレで前衛のクイックを打ってくる選手を狙ったり、相手リベロを外してレシーブの苦手な選手を狙えるようになるとチャンスボールが帰ってきたり、サービスエースになったりしますよ。

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