サインを勉強しよう

更新日:2020/12/07

サインとは

バレーボールにおけるサインの役割としては例えばサーブカット時に自分はこの攻撃をする、私はここから攻めるわ!

など攻撃の種類を相手にわからないようにセッターからスパイカー、またはスパイカーからセッターへ手や指を使って知らせるものです。

トスの種類の呼び方は日本中どこでもだいたい同じように呼ばれますが(平行、Aクイック、チョンなど)サインはチームごとに違ったものになってることがおおいですね。

サインの例

チームごとにそれぞれサインは違いますし、呼び方も違うことが多いため基本的には各チームの昔から使われてきた方針に従うことがいいと思います。

画像をタップで拡大できます。

一例としてトスとサインをあげてみましたが、サインはプレーヤーがわかりやすく使いやすいものがいいですので、あくまでも参考程度してみてくださいね。

コンビのサインについて

それぞれのプレーヤーが自分はAクイック、私はレフト平行を打ちたいと個人でバラバラのサインを出すこともありますが、チームによってはあらかじめセンターはA、レフトはAチョンの「時間差攻撃」をしようとパイプ攻撃の2人分のサインをまとめておこなうことがあります。

これはサインの見間違いを防ぐことや知らない相手には一人だけに対するサインなのかと勘違いさせて混乱させるためでもありますね。

他にも試合中にただトスの種類を呼んでいると相手チームにどこから攻撃してくるのかバレてしまうので全ての攻撃に番号を割り振って、試合中は番号で呼んでいることもあります。

サインの出すタイミング

ハイキュー!!みたいに、すごいスキルをもったセッターがいるチームならばスパイカーが好き勝手に攻撃に入ってもセッターが合わせてくれるかもしれませんが、実際はそうはいきませんよね。

練習でトスやコンビをしっかり合わせて、チーム練習でサインの出し方やタイミングを練習することでチームプレーとしてものになっていきます

試合中、どのタイミングでサインを出して攻撃を組み立てているのか見ていきましょう

サーブカットの場合

toss_sign_01
toss_sign_02

サーブカット時は時間に余裕がありますね。相手がサーブを打つまでに決めましょう。

サインはセッターがそれぞれの前衛に対して出す時もありますし、スパイカーがセッターに対して出す時もあります。

サーブの時

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サーブの場合、前衛のプレーヤーはブロックのためネットに張り付いています。

その時に、相手に見られないように体の後ろでセッターに向けて出したりセッターがネット付近まで行き小声で指示をだしたりします。

このときだしたサインは相手がサーブカットし攻撃してきたボールをレシーブしたあとの攻撃方法になります。もし「ボールがチャンスボールで帰ってきた場合は難しめの時間差攻撃をしよう」などシーンに合わせてあらかじめ複数決めておくのも攻撃の幅が増えていいと思いますよ。

ラリー中(チャンスボール)

1回のラリーまでならばあらかじめサインで決めておけますが、ラリーが続いた場合、同じ攻撃を何回もするのは良くありません。

チャンスボールが返ってきた場合、スパイカーはネットから離れてスパイクの準備をし、セッターは逆にボールをもらうためにネット付近に寄りセットアップします。

この時にセッターがスパイカーに指でサインを出し攻撃を組み立て、コンビ攻撃などをおこないます。

ラリー中(ブロック後)

ラリーが続いている状態で相手が攻撃をしてきた場合、前衛はまずブロックしなくてはいけません。そしてブロックをしたあとにすぐさまスパイクの準備をします。

そのため、センターはクイックのためかなりドタバタしてしまうため、アタックラインくらいまで下がったら間に合うようにその状況で入れる攻撃を呼びながらクイックに入ってしまうことが多いですね。セッターもそれに合わせてトスを上げてくれたりするので感謝です。

レフトやライトのアウトサイドヒッターであればクイックほど急がなくていいためしっかり下がりスパイクの準備をしましょう。そしてセッターと指や声でコンタクトをとるか、セッターがこっちを見れていない場合は自分が打てるトスを呼ぶことになると思います。

※ 一概にセッターとスパイカーのどっちがサインをだすか明確なルールはありません。スパイカーがサインを出しても他の選手との兼ね合いで別のトスに変更してくれとセッターが言う時もありますし、ラリー中なんかは動きによって攻撃に入れなかったりする選手が出るためお互いに臨機応変に対応できるようにしましょ う。

Comments

  1. 田中 より:

    ライト平行とレフト平行が、一緒なのはなぜですか?

  2. きょん より:

    田中さん
    ご指摘ありがとうございます。

    ご指摘の通りライト平行とレフト平行で同じサインを使っていました。
    すみません。

    この画像は私の作成ミスのため違うサインにした方がよいのですが、
    実は同じサインでも問題ありませんので、
    せっかくですのでこのまま同じサインにした場合のなぜ問題ないのかいうことをご説明したいと思います。

    1つ目は
    【指や手の形には限りがあるのでサインを合わせることで他のトスに使うことができる。】
    同じサインといってもレフトとライトという真逆の位置のトスですし、
    試合に向けてチームでスパイク練習などををしてきていますので
    誰がどのトスを打つというのはある程度決まってきますよね。
    ですので厳密にレフトやライトの平行やオープンにそれぞれサインを割り振る必要がないという考えもあると思います。

    セッターの目線でみてもスパイクを打つ前にひらく位置でどこにいるかわかりますので
    ライトにひらいてレフトまで走り込んでスパイクを打つなど
    よほど奇抜な攻撃をするチームでない限りはそこまでややこしくはならないと思いますので、
    レフトやライトのようなオーソドックスなトスのサインは一緒にすることで時間差やバックアタックなど新しい攻撃の手数が増えた時にサインをつけやすくなります。

    現に以前いたクラブチームではライト平行とレフト平行が同じサインだったこともありましたので意外とありなのかもしれませんね。

    2つ目は
    【相手チームに悟られにくい】
    そこまでサイン解析に力をいれてくるチームはいないと思いますが、
    もしかするとサインをみられてトス回しがバレてしまうこともあるかもしれません。
    その時に同じサインにしていることで先ほどあげた
    ライトにひらいてレフトまで走り込んでスパイクを打つといった奇抜な攻撃方法で
    相手を錯乱させて打開できるかもしれませんね。笑

  3. なな より:

    普通に打つときのサインはなんですか。

    • より:

      サインを出さない時はオープンってことだと思います!

    • きょん より:

      コメントありがとうございます。
      朱さんも補足ありがとうございます。

      普通に打つとは例えば上のオープンのサイン例からするとレフトは平行しか設定していませんので新しくレフトオープンのサインをパーの形として打ち合わせしておいてもいいですし、朱さんの補足してくれているとおりグーがレフト平行としているのでサインを出さずに「レフト」とセッターに声で伝えた場合はオープンでお願いという約束をしておけば良いと思いますよ。

  4. イルカ より:

    セッターと、スパイカーが出さない時どうすればいいですか?

    • きょん より:

      イルカさんコメントありがとうございます。

      誰がサインを出すかはチームによって違いますが
      全体の攻撃を組み立ててトスをあげるセッターか、このスパイクなら自信があるというスパイカーが出す方がより信頼できるので基本的にはどちらかが出すことが多いということです。

      もちろん、そのチームのキャプテンであるリベロが全体を把握してサインを出してもいいですし、そんなに打てるスパイクの種類が多くないのであればわざわざサインを出す必要もないのでサインを出さずに声で呼んであげるだけでもいいと思いますよ。
      早いトスの攻撃が増えてきたり、コンビや時間差など2人のスパイカーが重なって飛んだりするようになってくると自然とサインを出さないとぶつかって危ないと感じてくると思いますのでそのタイミングでチームで話し合ってサインを決めると良いでしょう。

  5. カモメ より:

    コメント失礼します。
    春高を見ていたら服を引っ張りながらサインを出しているのを見るのですが、それは相手に見えないようにするためでしょうか?服を引っ張ることがサインなのでしょうか?

    • きょん より:

      カモメさん

      コメントありがとうございます。
      返信遅くなってごめんなさい。
      基本的にサインは指の本数や形を作って行うものですので、
      服を引っ張ると言うのはユニホームのシワや色と指が重なって
      見えにくくならないようにするための工夫なのかなと思います。

      他に考えられることとしては
      一般的なサインだと試合中に相手チームに研究されてしまうのを防ぐために
      全く違うサインの方法を行っている可能性もありますよね。
      例を挙げると時計のように指が指している方向もサインの一部になっている。
      と言うような変則的なサインの可能性も考えられますが
      本当の意図はそのチームの人しかわかりませんのでなんとも言えないのが現状ですね、、、。

  6. より:

    リベロで緊急で拾うときはどうしたらよいですか

    • きょん より:

      あさん
      コメントありがとうございます。
      リベロポジションはレシーブの専門家と言っても過言ではありません。
      常に膝を曲げて低い姿勢で構えるようにしておけば
      ボールが落ちてくるまでの時間がすこしでも稼げるので反応が間に合いやすくなりますよ。
      構えるときは常に前傾姿勢で膝を曲げて低く構えるようにしてくださいね。

  7. より:

    aクイックの時は空中でボールを止めてアタックするということですか?
    空中でボールを止めるためにどういうコツが必要ですか。
    コメント失礼します。

    • きょん より:

      あさん
      コメントありがとうございます。
      スパイカー側からするとAクイックは
      タイミングさえ合わせれば、ボールはあまり気にせずにステップを踏んでジャンプしたところにセッターがボールを合わせてくれるので、目の前に飛んできたボールをはたくスパイクですね。
      セッター側からの目線だとトスをあげると言うよりはネットの少し上に置いてくるイメージで触るだけて十分クイックのトスになりますよ。トスをあげようとするとクイックにしては高く上がりすぎてしまったりするので置いてくるイメージでトスをあげるのが良いと思います。
      もちろん、スパイカーの身長やジャンプ力に合わせて高さの調整は必要になりますのでその辺はチームメイトと話し合って調整しましょうね。

  8. より:

    シンクロ攻撃でボールを誰に出せばいいのかが不安で主に誰に出せばいいかも分かりません。できればアドバイスをください。

    • きょん より:

      あさん
      コメントありがとうございます。
      そこはセッターとしての経験が必要なところですね、基本はどこにあげても問題はなくセオリーなどはないのですが、相手のブロッカーの位置を確認し、例えばブロッカーから一番離れているところや、一番信頼できるスパイカーに上げるなど、少しでもブロックされる可能性を防げるトスはどこなのかを考えながら自信を持って攻撃できるところに上げてあげるのが良いと思いますよ。

  9. より:

    セッターのボールを後ろにパスの仕方を教えてほしいです。後どのタイミングでツーアタックを使えばいいのかが分かりません教えてください。

    • きょん より:

      あさん
      コメントありがとうございます。
      ボールは前ではなく、なるべく上でキャッチすることを意識すると後ろへトスしやすくなりますよ。また肩を使うと左右のバランスが崩れてネットに近づいたり離れたししやすくなるため手首、肘でボールを運ぶとブレが少なくでき安定すると思います。
      ツーアタックに関しては試合全体の流れでバンバンスパイクが決まっている時や、クイックを使いたくなるほどのいいディグがきたタイミングなどが相手の意表をつける良いツーアタックになりますね。
      逆にスパイクが決まらないときや明らかにディグがネットに近いときなどはバレバレですので対策されやすく決まりにくいツーアタックになることが多いイメージですね。

  10. より:

    ジャンプサーブでボールを曲がらせて打ちたいんですけど上手くいきませんコツとかがあれば教えてください。

    • きょん より:

      あさん
      コメントありがとうございます。

      ジャンプサーブに限らずスパイクでも曲げたり打つコースを変えるときには手首を使うのがやりやすいと思います。
      腕まで斜めに振ってしまうとミートの位置がずれやすくなってしまうためまずは手首で斜めに回転をかける練習をしてから、少しずつ腕の振りもプラスしていくことで自分のものにしていくと良いと思いますよ。
      手首の使い方ですがどちらに曲げたいかによりますが、右利きの場合は左方向に、左利きの場合は右方向(いわゆる内側)に曲げる方が打ちやすいです。
      インパクトの瞬間にまっすくミートするのではなく小指から親指にかけて順番に曲げていくイメージで斜めにミートすると斜めの回転がかかりますので横に流れるサーブになります。
      あと、曲がりやすさはサーブのスピードにもよるところが大きいため、サーブのスピードが遅いとうまく空気の流れを作れないので曲がりにくくなってしまうのでスピードも重要ですので速さも追求してみてください。

      最後にこちらのコメント欄はサインのページですので、内容に合わせたページ(サーブなど)で書いてもらえると助かります。

コメント

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