更新日:2018/07/18
あなたがチームのエースとして試合で得点をあげるにはどうしても避けては通れない壁があります。
その名の通りブロックです。
まずはこの壁(ブロック)をかわして相手コートへボールを叩きつけなければいけません。
まずは、腕のひねりなどを加えずに体の正面に打つという前提でスパイクのコースの打ち分けを学んでいきましょう。
※基本的に右利きでの打ち方となります
スパイクのコースは「ストレート」と「クロス」の2種類に分かれます。
コースの定義としては
となっていてレフトとライトで各コースのボールの落ちる位置が違います。
クロススパイクとは打つ位置からコートの対角線上の長いエリア【ボールがネットに対して斜めに飛んでいくスパイク】のことを言います。
したがって、レフトスパイク時のクロスは自コートから相手コートを見て右側、ライトスパイク時のクロスは左側となります。
ストレートスパイクはその名の通りまっすぐで【ボールがネットに対して垂直に飛んでいくスパイク】のことを言います。
どちらもストレートスパイクで緑線がレフトのストレートスパイク、オレンジがライトのストレートスパイクです。
センターからの攻撃の時はストレートはそのままですが、クロスは左右に打ち分けることができます。
センターはそのほかのサイドのスパイクと違い右や左など様々な入り方がありますよね。
この入り方によっても打ちやすいコースが変わってきますので一概にクロスと呼ぶことは少なく「ターン」や「流し打ち」などという表現をすることもありますので少し違うのかもしれません。
詳しい「ターン」や「流し打ち」などについてはのちのち触れていくことにしましょう。
細かい話ですがクロススパイクにはさらにネット際のアタックライン内にスパイクする「インナー」なんていうコースもあったりします。
文章で書けば当たり前ですし、すこし考えれば当たり前ですよね。
単純に打つコースを打ち分けたければ、スパイクへの入り方を変えてまっすぐ打てば自然とコースの打ち分けができます。
クロス方向に打ちたいのであれば上の図の赤線ようにコートの外側から内側へ切り込んで助走をとることで体ごとの勢いを生かしたクロススパイクが打てます。
ストレートは上の図の青線のようにネットに対して垂直に助走を取るのがいいでしょう。
まずは、この考え方をしっかり頭に入れましょう。打てるかどうかはその次の問題です。
助走の取り方を変えればボールへの距離感や見え方が変わって打ちにくくなってしまいますので、最初はミスをしてしまうかもしれませんが練習あるのみです。それに、変に手先だけで小細工をせず、助走で入ったまままっすぐ体重の乗せたスパイクをクロスとストレートにコースを打ち分けられるようになってからが本番です。
上記に書いたことがまずは基本の打ち分けの方法です。
しかしながら、実際に試合でこの打ち分けを実践してみましょう・・・なんとブロッカーに止められてしまうではありませんか。
それもそのはず、ここまでではただの2択なので少しでもコースが甘かったり、何回も繰り返していると相手も対応してきてワンタッチを取られてしまったり、ブロックされてしまいます。
ではどうすれば良いのでしょうか?
クロススパイクを打つつもりで助走に入り、ストレートに打ってみましょう。
体の向きは変えないように斜めに切り込んでジャンプし、いつもよりやや頭の上の位置でボールを捉えます。顔の前を腕が通過するように振りストレートに打ち込みます。
※打ち方の詳しい説明については後日別記事で紹介しようと思います。
するとあら不思議、ブロックにかかることなくボールは相手コートに落ちました。となるはずです。
空中が難しければ壁打ち同様地面に足をつけた状態で打ち分ける練習をするとよいでしょう!
この腕でのストレート打ちで3種類の選択肢で相手ブロッカーと勝負することができるようになりましたね!
続いてまっすぐ入ってクロスへのスパイクの紹介もしたいところですが、中級者の皆さんにはあまりお勧めはしません。
人間の体は内側には力がかけやすい構造になっています。まっすぐ入ってクロスに打つフォームは外側にかける力のため筋力とうとうのバランスが出来上がっていないうちに実践して無理に打ち切ろうとすると、肩を壊してしまう可能性があるからです。
試して見たい気持ちはグッとこらえて次の項目から練習しましょう。
先ほどセンター攻撃のコースについて紹介している時にでてきた「ターン打ち」はこの空中でのひねりを指しています。厳密にはセンタースパイク時に右側へ打てるボールをしばらく待ちボールと同じように体をひねってから左側へ打つことをさすようですが、、、。空中でのひねり方については下記の「切り込むように入ってストレートへスパイク」を読んで見てください。
それでは、助走の取り方の違いによる打ち分けとクロスを向いてストレートへのスパイクはできるようになりましたか?
さらに勝負できる選択肢を増やすために、ジャンプ中に体の向きを変えてコースを狙ってみましょう。
先ほど紹介した腕だけでストレートへ打つ方法の切り返しバージョンです。
体ごとストレートをむくことでスパイクの威力が増します。
ここから少し難しくなってくるので、ポイントを説明します。
以上の4つになるかと思います。
ストレートへ打とうとして中途半端な助走にならないようにするためです。中途半端な助走はジャンプ力も落ちますし、何よりボールにパワーが伝わりにくくなります。
それに相手にストレートに向けて打とうとしていることがバレるリスクもありますので助走はしっかり全力で入りましょう。
ジャンプしてすぐにストレート側を向こうとしてしまうと打ち手の右手とボールが重なって見にくくなってしまい打ち損じてしまう可能性が高くなります。
どちらかというと飛んできたボールに合わせてストレートを向くイメージで空中で回転できれば理想的です。
このストレートへ空中で向いて打つスパイクの多くのミスは思った以上に回転してしまいストレート側でアウトになることです。
トスによって、ただでさえアンテナの方に飛んでいく力が働いていますのでストレートへ打つぞ、と力んでしまうとアウトになる可能性があがります。
さらに多くのチームの場合よほどストレートを警戒していない限りストレート側のブロックはボール一個分空いていることが多いのでワンタッチにもならずアウトとなってしまうことが多いのです。
せっかくのチャンスにミスをしてしまわないように力まず正確なジャンプと空中での姿勢を保てるよう意識しましょう。
空中で回転するにあたって必要なものとなる空中バランスですがこれには筋力が必要となってきます。
それはいわゆる体幹と言われるインナーマッスルです。目に見える腹筋や背筋などではなく体のもっと奥の部分にある馴染みのない筋肉ですが、怪我のしない丈夫な体作りには欠かせない部分ですので体幹を鍛えるようにしましょう。
空中バランスが悪いと無理な体勢でスパイクをすることになりじわじわと筋に負担がかかってきたり、着地が片足ばかりになりオスグットなどのケガにつながってしまいます。
空中で回転させた体の正面でボールをスパイクできるように意識しながら練習しましょう。
図だとかなりセンターのポジションから助走をしていますがそんなに極端にする必要はありません。
コートの中から外側に向かって助走を取り今度は踏み込みの時にクロス側を向くように意識してジャンプをすると良いでしょう。クロスを向こうとして空中で打ち手をさらに引いてしまうとバランスが崩れる可能性が高いですからね、無理はせずできる範囲で体をひねりましょう。
基本的にポイントは変わりませんが、制御できずにネットに突っ込んでしまったり、切り返し際に後ろに勢いが残ることもあるので着地がうまくいかないこともありますので、あまり無茶な体制で打たないように気をつけましょう。
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