安定したレシーブを身につける

更新日:2020/10/02

「練習ではレシーブはできるようになってきたけど試合ではなかなかうまくレシーブできない!」という人のために試合中に少しの意識を変えるだけで良いレシーブができるようになるポイントを紹介していきます。

レシーブはなんとなく飛んできたボールをあげるだけではありませんので試合中は忙しくなるかもしれませんがいろいろ考えてポジショニングしたり準備しましょう。

ボールが飛んでくる前からの準備が大切!

よいレシーブをするためにはボールが飛んできてから反応するのでは対応しきれない場合があります。

ボールが相手コートにある時でも相手のトスの位置や

ボールが飛んでくる前に気持ちも体も準備しておくことで体が動きいいレシーブにつながりますよ。

いろんな予測をしよう!

人はびっくりすると体が仰け反ってしまい後ろに体重がかかってしまいます。

後ろ体重の姿勢になってしまうと体を前に進めることもできませんのでレシーブの構えとしてはよくありません。

バレーボールを始めたばかりのプレーヤーはコート内に飛び交うボールの行方を追う事で精一杯になってしまい周りを見る余裕が作れませんよね。

最初は難しいかもしれませんが、コート全体を見て「相手にはどんな攻撃方法があるのか」「相手スパイカーは何をしようとしているのか」「味方はどこのポジションについているか」などコート全体を見るようにしていけると良いですね。

さらに踏み込んでいうと「もしかしたらブロックに当たってこっちに飛んでくるかも」「フェイントで意表をついてくるかも」と常にどこからボールが飛んできてもいいようにあらゆる可能性を考えて気を配ることで、いろんなボールにも対応でき低い前傾姿勢のままレシーブにうつることができます。

前傾姿勢になることでアゴは上げない。

極端な話になってしまいますがアゴが上がっているということは後ろに体重がかかっていると言っていいでしょう。

なぜかというと、上のイラストのように前傾姿勢の状態でアゴを上げてみてください。アゴが上がっているなと思うところってかなりしんどくないですか?首の筋がつりそうになる感じもしてきますね。

それでは前傾姿勢ではなくまっすぐ立った時に天井を見る感じでアゴを上げてみましょう。どうですか?先ほどよりも楽にアゴが上がりましたよね。

つまり前傾姿勢ではアゴは上がりにくいはずなのです。それでもレシーブする時にアゴが上がっているとコーチや監督に怒られるということは前傾姿勢ができていないのでアゴが上がりやすくなっているということですね。

なぜアゴを上げてはダメなのか

  1. 前傾姿勢が取れないから
  2. よりボールに恐怖感を覚える
  3. 身体に力がはいらなくなる

この理由が3つがあげられるかと思います。

先ほど説明したように前傾姿勢がとれないと後ろ体重になってしまうためとっさの1歩が出にくくなってしまいます。

アゴが上がっていると顔に対してボールが当たる面が多くなってしまうためなのか飛んでくるボールに対して恐怖感を感じて目を背けてしまいたくなりやすくなってしまいます。

さらにアゴが上げた状態とアゴを引いた状態で体に力をいれてみてください。引いた方がより全身に力がこもりやすくないでしょうか。レシーブもしっかり力を込めて引き締まった腕でレシーブしないとボールの勢いに負けて外に弾かれてしまいますよ。

アゴを引くことで体全体もグッと締まるためより芯の通った動きができますし、顔の方に飛んできてもボールはおでこに当たるだけですので大切な顔を守ることができますので安心ですよ!

レシーブは体の内側でおこなう

スパイクを受ける時、体の外側でレシーブしようとすると手だけでボールの威力に耐えなければいけませんのではじかれやすくなってしまいます。

レシーブ(アンダーパス)を練習しよう」でも言ったように足を動かして体全体で受け止めるように体の内側でレシーブすることで、いわゆる面でレシーブすることができますので余裕をもってボールを受け止めることができるようになりますよ。

まずはここからはじめよう

レシーブ上達へは他にもいろいろな要素がありますがそれはまた中級や上級で学んでいくことにして今回の初級編では

  • コート全体の把握をして相手の攻撃の予測を立てることで準備をする
  • 前傾姿勢でアゴが上がらないように構える
  • レシーブは体の内側でおこなう

この3点がしっかりできるようになればプレーヤーとしてもチームに貢献できる選手になれると思いますので焦らずじっくりレシーブ技術を磨いていきましょう。

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