アンダーパス

更新日:2022/07/20

アンダーパスとは

バレーボールにおける代表的なパスの方法で主に早いボールや低い位置にあるボールを上に飛ばすためのパスの方法。レシーブやディグをする際にはアンダーパスで行うことが多い。

やり方は「腕を伸ばした状態で両手をぎゅっと握って固定し、腕の手首とヒジの関節の間でボールをはじいて飛ばします。

もっと具体的にイメージして実際にやってみよう!

バレーボールにおいてはレシーブの代名詞といってもいいかもしれませんね。イメージできましたか?言葉だけでイメージするのは難しかったと思いますのでイラストで具体的に見ていきましょう。

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イラストだとわかりやすいですね。

最初はボールが当たった時に変なところに当たったりして痛くなってしまうこともありますがやっていくうちに痛くないところでアンダーパスができるようになりますので安心してください。

アンダーパスの手の組み方

一応、一般的な手の組み方はありますが、昔から今までいろいろな手の組み方をしてきました。

急いでいる時に組みやすい形や強打に強い外れにくい組み方などいろいろありますので少し紹介していきます。

試してもいいですが①以外はあまりおすすめしないので「あるんだ、ふ〜ん」くらいに流してくださいね

①左手で右手を下から包み込む組み方

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多くの人はこの構えなのではないでしょうか?すぐに組めることとがっしり組んではいないので手首を返しやすく手の先に当たった場合でも上にあげやすいと思います。特にこだわりがなければこの組み方で慣れるのがいいと思います。

②左手で右手を包み込んで上げる組み方(人差し指を伸ばす)

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↑①の組み方の派生系で一時期こんな組み方をしていた記憶があります(笑)↑のように組むと親指が人差し指まで届かず余っている感じがあるので伸ばしてしまったのだと思います。中指までを親指でしっかりつかんで固定できるので手が外れやすい人は試してもいいかもしれませんが、地面すれすれのボールを取る時に人差し指が地面に当たることもあって危ないです。

③左手で右手を横から包み込む組み方

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人差し指の部分が隠れてしまって見にくいですが、グーにした右手を左手で横から包み込む形です。手首が弱い人などは手の先に強打が来た時に手首を負傷することがあるのでこれならば多少は大丈夫だと思います。しかししっかり組んでいるとは言えないのでレシーブ時に手が外れてしまうこともあると思います。ママさんなどベテランの方がやっているのをよく見かけます。

④お祈りの形で指を絡めてしっかり組む形

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よりがっしり構えたい時や、腕が外れてしまいがちな人、強打の時に腕がはじかれないようにする時などには便利だと思います。ただし、とっさには組みにくいのでサーブカットなどの時間がある時でないと組めずにレシーブする羽目になるかもしれません。また、この組み方は手首までしっかりくっついてしまうので腕を絞ることがしにくいと思います。(※腕を絞るは記事の下で説明します)

⑤指先だけを絡めて組む形

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↑④の派生系。サーブカットの練習時に他の選手がやっているのを見かけて自分もちょっとやってみたりもしました。④に比べて絞りやすいのと、指からまっすぐに組めるので腕がずれていないか確認もできると思います。がっしりした組みは残しつつとっさの時にも組みやすいように改良したのかなと思いました。

安定したアンダーパスをするために

腕をしっかり絞る!

アンダーパスをする時に何も考えず組んでいると、左右のバランスがずれてしまってボールがまっすぐに飛ばなったりします。

そのようなことがないように、手を組んだ後に先の方を下に下げるイメージ(画像❶の部分)で腕の腹の部分が面になるようにすることを絞ると言います。絞ることで肘がのびて無駄な空間がなくなるとともに、腕がしっかり固定され棒のようになり、両腕で面をつくりやすくなりボールをしっかりと弾き返せるようになります。

逆に絞っていないと、肘が曲がってしまい肩から肘の部分と肘から手首の部分の角度が変わり思いどうりに飛ばなくなってしまいます。また、肘が動きやすいためレシーブの衝撃で肘がクッションのように曲がり勢いを吸収してしまったり、手を組んだ状態で肘を曲げると外側に開いてしまうのでボールをお腹で受けてしまい痛い思いをしてしまうので気をつけましょう。

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足はしっかり曲げて構える

上手なアンダーパスをするのに一番大切なところは肩でも腕でもなく足です。

低い姿勢で構えることでボールが見えやすくなりますし、とっさの一歩を踏みだしやすくなります。

また、レシーブの時に膝の柔らかさを使ってセッターが上げやすいふわりとしたボールを返球できたり、協力なボールも足のクッションで勢いを殺して上げることができるので低い姿勢を維持するのは大変ですが、膝をしっかり曲げるようにしましょう。

それに試合では相手のスパイクや低いボールを拾うために使う機会が多くなるので最初からしっかりと膝を曲げて構えるクセをつけるようにしておくと早くうまくなりますよ!

おすすめの練習方法

直上アンダーパス

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オーバーパスでも紹介しましたね。アンダーでも真上に上げて何回も続けられるように練習しましょう。

アンダーの場合は少しコツが必要で腕を振ってすることもできるのですが、これでは意味がありません。ポイントは、腕ではなく膝の屈伸を使って腕は水平のままを維持することで、今後に必要な膝の使い方を学ぶことができます。

まずは直上パスで膝を使うタイミングをしっかり練習しましょう。

壁パス

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同じくオーバーパスで説明してます。壁にボールを当てて何回も確認しましょう!

片手でリフティング

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腕は組まずに、サッカーのリフティングをするように手だけでボールをポンポン。

試合では両手で間に合わない場面があるのでその時に片手ならば届くシーンも多いのではないでしょうか?

何でもかんでも片手で取りに行くのは良くないですがとっさの時に手が出せるように、ボールの感触、手のどこに当たればどういう飛び方をするのか、頭で考えるのも大切ですが、体に覚えこませてください。

ボールに慣れるまでは繰り返しの練習でうんざりすることもあると思いますが、ボールに触れて扱いがうまくなれば、あっという間に上達するのでひたすら反復練習あるのみです!頑張りましょう