スパイク・ミート・腕の振り

更新日:2020/09/09

スパイクとは?

スパイクとはバレーボールにおける攻撃手段です。

飛んできたボールをジャンプし空中で相手コートに叩きつけることでレシーブしにくくし、得点につなげます。

流れを文字に起こすと、

  1. 助走をつけてネット付近でジャンプ
  2. セッターからトスをもらう
  3. 空中でボールを相手コートボールを叩きつける。

という流れになります

ここでは、地面に立った状態でボールが打てるようになることを目標に練習していきましょう。

練習.1(まずは地上で腕の振り方を覚える)

それではボールを打つに当たって一連の動作を確認していきます。

spike_02

※右利きを基準にしています

  1. 体は膝をまで少しかがんだ状態
  2. 腕は両手を背中の方に伸ばし構える(バックスイングの準備)
  3. 両手を同じ速度で下から回す(ジャンプするためのバックスイング)
  4. 腕が耳のあたりまで上げたら(肩の位置から40〜50度)
  5. 左手は残し、右手を手のひらを外に向けて耳のあたりまで引き絞ります
  6. 右手を引くと同時に左足を少し前に進ませます
  7. 左足を踏み込み、右手が十分に引き絞れたらボールを打つ準備は完了です
  8. 伸ばしている左手の少し先にボールが飛んでくると想定して
  9. 右手が60度くらいの位置でボールを叩ける位置に来たとき
  10. 左手を胸に強く引きながら右手を思い切り振り抜きます。

swing

実際のスパイクはジャンプ中に行うため1、2番はそこまで重要ではないですが、だいたいどんな時でもバックスイングは必要になってきますので今から意識して練習するようにしましょう。

また、最後の10番「左手を胸に強く引く」というのはスパイクのスイングは腕の力だけでなく腰の回転など体全体を使って行うための必要な動作ですので忘れずに体に一連の動作として覚えこみましょう。

立った状態の時、軸をぶれさせない

実際のバックスイングではジャンプするためにかなりの勢いよくしますし、

スパイクのスイングも威力を上げるために力一杯振り切らなければなりません。

その時に、筋力のない女子やキッズの場合、腕の動きに体が振り回されてしまいそのせいで目線や軸がブレてしまうことがあります。

ボールから目を離したり位置を正確に捉えられないと良いミートはできませんので、目線だけでなく顔や体の軸もぶれないように意識しましょう。

ミートとは?

先ほどの説明に出てきたミートですが、ミートとは簡単にスパイク、サーブ時にボールの芯を叩けているかということです。

野球ゲームなんかでもバッターがボールを打つ時にミートができているかという話になっていたりするので聞いたことある人も多いかと思います。

バレーボールでも実際にボールの中心を正確に叩けるかどうかで威力やコースを狙うのに大きな差が出てくるのでしっかりミートできるようにしましょう!

と、言っても、どうなればミートができているか判断するのも難しいかと思うので、まずはボールを叩いた際に「パチン」といい音がなっているかどうかを基準に判断してみてください。

ミートについて詳しくこちらで説明しています。

また、このサイトではジャンプ中にボールを打つことをスパイク、球出しなどの地面に足をつけて打つことをミートと使い分けて表現しますのでよろしくお願いします。

スパイク(ミート)練習

まずは「叩きつけ」をできるようになろう

「叩きつけ」とはウォーミングアップなどの時に行い自分でボールを投げておもいきり下に向けて打ちます。

バレー初心者の方はスパイクを打つ時にミート以前に手にボールが当たらないことを考えてしまい、おもいきり腕を振ることができずに中途半端に手に当てにいくということをしがちですのでまずは思いきり打つ(手に当たる)感覚をやしないましょう。

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あと、トスは両手で投げてもいいですが、片手で投げれるようになっておくと後々サーブなどの時に役に立ちますので練習しておきましょう。

左手でうまくボールをあげることでいろんな練習法やできるプレーが増えるので、片手でのトスは重要ですよ!

「叩きつけ」のポイント
  1. ボールを投げると同時に足を踏み出しましょう
  2. ボールは真上よりは少し前になげましょう
  3. 下に叩きつけるので低い位置で叩いてもいいと思います
  4. ボールを叩く瞬間に手首を曲げてボールを巻き込むと回転がかかりミートしやすくなります(下図)
  5. 腕のフリに合わせて腰を前に曲げてしまわないように体と軸に気をつけて!

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「叩きつけ」ができるようになったら次はコレ!

壁打ち

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「壁打ち」とは壁に向かってボールを打ち込むことで床と壁の跳ね返りを使って一人で行える永久機関の繰り返し練習です。

ボールは叩きつけと同じようにですが、少し前めにボールを打ちます。この時、床から跳ねあがったボールがさらに壁に当たるようにします。

そうすることでふわりとしたボールが手元に戻ってくるのでさらにそれを打ち込んで繰り返し行います。

最初は長すぎても短すぎてもやりにくいので距離は1.5m〜2mくらいではじめると良いと思います。

「壁打ち」のポイント
  1. 叩きつけより前方に打ち込むように腕の角度を考えましょう。
  2. 打つ時に肘を曲げないように!
  3. 打ったすぐに体勢を立て直して、打てるように構えましょう
  4. 打った時の感覚でどこに返ってくるかわかるようになります
  5. ボールを打つことだけに気をとられないようにしましょう
  6. 腕だけで打たず足や体全体を使うようにしましょう
  7. 足さばきはサイドステップのような動き方を使うとフォームそのままで移動できますよ

上手い選手は無制限にできるのでまずは20回連続、できたら50回連続と回数を増やすようにしましょう。

「壁打ち」の距離を伸ばす

慣れてきたら3m、5mと長い距離で壁打ちをしてみましょう。距離を伸ばすことが上達の近道です!

  1. 距離を伸ばすことで力をこめて打たなければならないので強いスパイクとミートの両方の練習になります。
  2. 跳ね返ってくるボールの落下地点予測の練習にもなります
  3. 壁までの距離が長いので下ではなく前に向かって打つ必要がでてくる。

前に向かって打つことは入門編の最後の項目「対人パス」をする上で非常に大切になってきますし、狙ったところにスパイクを打つために大切な感覚にもなるのでしっかり練習しましょう。

次は前後の打ち分けの方法について学んでいきましょう。

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