更新日:2020/12/16
ライトというポジションはチームによって役割が違うことが多いポジションでもあります。
単純にセッターの対角に位置どりライト攻撃を仕掛けるのが一般的なポジションですが、前衛と後衛で役割の変わるツーセッターや攻撃の要になるスーパーエースもあります。
まずは一般的なライトの役割を学んだうえで自分たちのチームに必要な役割は何かを考えて自分のチームに必要なライトポジションを探して行きましょう。
セッターの対角に位置どるポジション。(対角とはセッターが後衛に回った時に前衛にくるポジションのこと)基本的に自分のコートの右側で攻撃や守備を行うのでライトと呼ばれているポジションです。
ライトへのトスは右利きの選手には少し打ちづらいため打ちやすい左利きの選手いる場合はライトポジションに抜擢(ばってき)されることが多いです。
ライトの攻撃は基本的にネットの右側でオープンやセミなどを打ちます。
レフト攻撃を主体にしつつたまにライト攻撃を組み込むなどブロックを絞らせないようにするためにライト攻撃を使うチームが多いですね。他にもクイックと組み合わせてセンターエリアで時間差攻撃などにも参加することで相手ブロックを惑わすような攻撃の要員にもなります。
ライトの攻撃自体はそこまで頻繁にトスは上がってこないですが、相手にあまり警戒されていない分、意表をついた攻撃ができることが多いので気持ちよく決めることができる美味しい思いができるポジションではあると思います。
前衛ではコート右側のブロックを任せられることになるため相手チームのレフトと対峙することになります。ストレートをどれだけ隙間を開けてブロックするか位置どりを任せられるためブロックでは重要なポジションと言えます。
中学生くらいまでのチームの場合、セッターとの対角ポジションであるライトにはレシーブの上手い選手を配置することも多くあります。その場合身長があまり高くない選手のことも多いため前衛の時にはブロックには参加せずアタックラインぐらいまで下がった位置でフェイント処理をすることもありますね。
後衛の時は基本的にセッターの対角だけあって「ブロックをする場合」の図のセッターと同じ守備位置で守ることが多いですね。下の図だとコートの真ん中付近にいますが相手がストレートスパイクをよく使ってくる場合には少し下がり目にしたりなど状況に合わせて変更するようにしましょう。
基本的にレフトスパイカーをエースとして得点させるチームが一般的かなと思います。ですのでライトにはリベロと並んで守備の上手い人がなることが多いですね。
その他の役割としてはセッターがレシーブをした場合、セッター以外が2本目のトスをあげなければいけませんのでライトにトスを任せるチームが多いですね。(2段トス)
以上のようにスパイク、ブロック、守備、2段トスと走攻守ともにある程度こなせる必要があるためマルチプレーヤー的なイメージが強いですね。
ライトは攻撃よりは守備を意識したいポジションだと言えるでしょう。
相手に好きなように攻撃されないようにフェイント処理をしたりセッターの代わりに2段トスを上げたり、前衛時のブロックは相手レフトと対峙することになるためセンターブロックとの間が開かないようにコースをしっかり塞ぐ必要がでてきたりなど守備のかなめとなるプレーが多いですね。
また、レシーブは特に相手レフトのストレート攻撃をレシーブするため、クロスに比べて距離も短く取りにくいですし、フォーメーションによってはブロック後ろのフェイントにも対応する必要があるため前に後ろに神経をすり減らしとても大変です。
攻撃では、一般的に注目されにくいポジションのため比較的簡単に相手ブロッカーをあざむけるので得点を挙げられるでしょう。
どれかに飛び抜けているよりは、どんなプレーもそつなくこなせるスキルが必要になってくることでしょう。
レシーブ、サーブカット、フェイント処理、2段トス、スパイク、ブロックどれを取っても関わってくるポジションなので一つ一つ確実に得点いつながるよう堅実にプレーをしましょう。
上にも書きましたが、攻撃はブロックが付いていないこともありえますので、そこで焦ってミスをしないように確実に得点につながるように相手コートを見て手堅いスパイクを打っていきましょう。
守備でもボールに触ることが多くなるためチャンスボールの返球をミスしない、確実にセッターに返せるような堅実さが必要になってきますね。
ライトに強力なスパイクを打てる選手を配置してその選手にレフトやバックアタックなどいろんなところから自由自在に打たせるフォーメーションを採用するチームもあります。
調べてみたところ最近ではスーパーエースのことをオポジット(OP【OS】)やと呼ぶこともあるそうです。
ライトとは対照的に前衛、後衛関係なくどこでもトスが上がってくるため常に攻撃できるように備えておかなければいけない非常に攻撃的なポジションとなります。
対照的にレシーブに関してはその選手の得意な場所だったり、他の選手がカバーしやすいように隠したポジションにするため、チームによって違ったフォーメーションになっている場合もあります。
チームの攻撃の起点のため好きなところから打てるのは魅力的ですが、得点をあげないといけないというプレッシャーもあるのでメンタルも鍛える必要があるとおもいます。
ツーセッターとは文字通り、ライトポジションにもう一人セッターを配置して2人のセッターでチームを組み立てていく編成です。
ツーセッターのメリットは常に前衛が3人で攻撃できるということにあります。トスを上げるのは後衛に下がった方のセッターがおこなうことで、前衛のセッターはブロックや攻撃に集中できるためチームの攻撃パターンが増えます。
ただし、過信してはいけないことは、トスとスパイクのどちらも練習しないといけないため、どっちつかずのプレーヤーになってしまわないように注意しておいてくださいね。