更新日:2020/12/18
コミットブロックとは、あらかじめブロックを飛ぶ選手を決めておき相手スパイカーに合わせてブロックする戦術です。
よくリードブロックがトスを見てから動くブロック、トスを見る前にヤマを張って飛ぶブロックがコミットブロックと言われていますが、ゲスブロックという直感や経験に頼ったブロックも浸透してきていますし。チームワークのない個人の集まりのチームならばそう言う解釈もありだと思いますが、チーム戦術としてのコミットブロックは前衛同士があらかじめブロックする選手を決めておくことでセッターやトスに惑わされることなく最低でも1枚はブロックにつくことができるためヤマをはるという表現は少し違う気もしますね。
上にも記載しましたがコミットブロックの場合ブロッカーが相手スパイカーにマークするといった感じでブロックにつきますのでどんなにトスが早くても対応することができるため。ノーブロックで打たれるということが少なくなります。
多彩なコンビ攻撃を繰り出してくるチームや複数クイックを使ってくるチームには非常に有効だと思います。AクイックとCクイックの違いでも1人ではブロックで対処しきれないのでそれぞれに1枚ずつブロックにつくことである程度の相手の攻撃の自由を奪うことができて有効でしょう。
そのほかの使い方としては、相手チームに絶対的なエースがいてそいつの自由に打たせてはいけない場合などにそのエースに3枚ブロックをつけたりします。ただ、ブロックを飛ぶまえからそのエースの近くに3人とも固まっていたら相手セッターにバレバレなのでそれだけはやらないようにきをつけましょうね。
大きな欠点がないように見えるコミットブロックですが相手が3人攻撃してくるローテーションの時にこちらのチームが2人しかブロックに対応できない場合ブロックをつけない選手が出てくるということですね。
もうすこし踏み込んだことをいうと、コミットブロックは必ず1枚ブロックはつくことはできますが、逆に1枚しかつけないということでもあります。うまくコース打ちしてくる選手だとブロックが1枚だとほとんど役に立てずに決められてしまうことも多いですよね。
コミットブロックが有用なシーンとしては、まだまだ育ち盛りの経験の浅い選手がチームにいる場合、リードブロックだと相手セッターのトスまわしに騙されてしまったり、早いトスに追いつけずノーブロックでスパイクを決められてしまうことが多くなってしまいます。ですので、そんな場合に必ず1枚はブロックをつけることができるコミットブロックが活躍できるとおもいます。
他には、絶対に1対1でマークしなけれないけないわけではないので、相手チームに1人だけスパイクがうまい選手がいてすこしでもスパイクを抑えたい場合、その選手に2人のブロッカーでしっかりとマークしてブロックすることで少しでも試合が有利運べるかもしれませんね。
といったように普段はリードブロックで運用してチームの状況に合わせて1ローテーションだけコミットブロックに切り替えるというチームも多いのではないでしょうか。
ぜひ、コミットブロックの特性をうまく活用してみましょう。
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