控えポジションの役割

更新日:2021/05/08

基本のレギュラーポジション以外の特殊な形式のポジションや途中交代選手にも呼び方があるので紹介していきます。

ピンチサーバー

サーブの時に交代してサーブを打ちます。

多くの場面で、サーブのいい選手を「相手に追いつきたい」「相手のレシーブを崩して有利な状況を作りたい」という場面で起用します。

他の目的では少しレシーブが苦手な選手に変わってサーブと後衛のレシーブを強化するために交代することもあります。逆に初心者などをサーブだけでもコートに立たせて経験を積ませるために交代する場合などがあります。

いずれにしても、交替後にいきなりサーブを打たなければならないため緊張するかと思いますが初心者ならばサーブミスをしないこと、ピンチサーバーならば中途半端なサーブを打つのではなく「しっかりどこを狙う」とか「自分の持てる最高のパフォーマンスが出せる」など目的がはっきりしたプレーをすることが大切です。

しっかりメンタルを鍛えていざという時に備えましょう。

ピンチレシーバー

上記のピンチサーバーの時にも記しましたが、バレーボールにはレシーブ専門で後衛の選手と割と自由に交代できるリベロ制度はありますが、それでもレシーブを強化したい場面や、相手サーブが強いので補強をしたいという時に後衛の選手と交代をしてレシーブに入ります。

交代時に指導者にどのようなことに気をつければいいかの指示をうけると思いますので、交代する選手のサーブカット位置やレシーブポジションをしっかり確認しておくようにしましょうね。

ピンチスパイカー(ブロッカー)

ブロックを強化したい時、相手のエースを止めたい時、攻撃の手数を増やしたい時に前衛と交代します。

おそらく身長の大きな人がレギュラーの小さい選手と交代する形となる場面が多いかと思いますので、相手チームの前衛選手が誰なのかどんな攻撃をしてくるのかしっかりと把握して、相手セッターに騙されることなくしっかりブロックをしましょう。

全日本の試合を見ていると前衛時のセッターと交代してセッターがいない状態での6人でプレーする場面も見られますよ。

2枚替え(セッターとライト)

全日本男子の試合を見ているとよく目にするのですが、セッターが前衛の時は攻撃できる選手が1人減ってしまいます。

そのためセッターが前衛の時に「前衛のセッターとライトスパイカー」、「後衛の選手(主にライトスパイカー)とセッター」を同時に交代することで前衛3人で攻撃できるようにする戦術です。

1セット内の交代できる回数が決まっていますので毎回このように2枚替えを行うことはできませんが、ここぞという場面で交代することでチームの攻撃力を底上げできます。

似たような戦略で前衛ではライトスパイカー、後衛ではセッターというツーセッターという戦略もありますよ。

セッターリベロ

海外のチームにはリベロがセッターをしているチームもあるそうです。

バレーのルール上、リベロはアタックラインより前の位置でオーバーでトスをあげ、そのボールを前衛スパイカーがスパイクすることは反則とされています。

しかし、アタックラインより後ろでジャンプしてアタックライン内の空中にいる状態でのオーバーでのトスは販促にはなりませんので、ある程度ネットに近い位置でトスをあげることが可能となっています。

ハイキューでもリベロの西谷が同じようにトスをあげる場面もありましたよね。トスに自信のあるリベロの人は試してみてはいかがでしょう。