ブロックをしない場合のレシーブ体系

更新日:2016/02/22

これから紹介するレシーブの形はあくまでも一例としてみなさんのチームメンバーの身体能力や経験などを考えてチームごとに調整してみてください。

まず最初にブロックをしないチームとはどういう状況なのかを考えてみたいと思います。

  1. 相手チームの攻撃力が弱くブロックはいらない
  2. チームの平均身長が低く、ブロックしても手が出ない
  3. レシーブ力が低いため、ワンタッチをしても落としてしまう

大きくこの3つになると思います。

「1」の場合ならば相手チームに合わせた戦略なので特に言うことはないのですが、、、

「2」「3」の場合少し厄介です。うまいチームほどブロックで相手の攻撃を防いで切り返しますが、、、しかし、ブロックをしないチーム編成でも勝つための方法はあるはずなので考えていきましょう。

最初に以降文章で出てくる略語の説明を入れておきますね。

  • FR:フロントライト
  • FC:フロントセンター
  • FL:フロントレフト
  • BR:バックライト
  • BC:バックセンター
  • BL:バックレフト

 

相手がレフト攻撃時のレシーブ体系を考える

一番多いであろう相手チームのレフトエースがスパイクを打ってきた時のレシーブ体系を考えていきましょう。

ブロックがないので強打を来ると思って構えること

相手スパイカーはブロックがないと遮るものがないため強打で攻めてくる確率が高くなります。まずは強打をレシーブできる布陣を取りましょう。

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FLとバックの3人は少し後ろ目に強打レシーブに備えてしっかり構えましょう。

FCはアタックライン付近まで下がり強打を顔に受けないように注意しつつ正面にくるコート真ん中のボールを取れるといいですね。

FRは強打は拾わず、ネット付近のフェイントと軟打をしっかり拾いましょう。下手に強打に手を出すと弾いてしまいせっかくのBRの邪魔になってしまいます。

注意すべきポイントは4つ

これで全員がそれぞれのポジションで役割をもちましたが、注意してもらいたいのが赤の①〜④の部分です。

は通常ではブロックで防ぐコースですがブロックがない分、BRとBCの間が大きく開いて穴になってしまいます。BRは基本的に2段トスを上げるため、BCがフォローをすると良いでしょう。正面から右側に意識を集めた守り方をしましょう。

の位置は非常に厄介です。FCがアタックライン付近まで下がっていますが、FCはどこまでのボールを取るかしっかり確認しないと下手の手を出して拾いきれず弾いてしまうので、うまくBLと連携をとって2人で拾いに行きましょう。

FRはアタックライン付近まで下がり軟打やフェイントに備えますが、ネットギリギリのフェイントに対しては相手がそぶりを見せた瞬間に前にでないと触れなかったりパッシングをしてしまうので相手スパイカーのスイングをしっかり見て判断しましょう。ブロックがないので恐怖感を覚えて反応が鈍くなってしまうこともあるので顔の前に手を出して構えておくと少しはやわらぐと思います。

FLもインナーの強打がくる可能性があるため硬く構える必要がありますが、ネット付近の軟打やフェイントがくるので相手スパイカーをしっかり見る必要があります。

変則ポジションでカバー

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ブロックをしない場合、強打をしっかりレシーブして攻撃までに持っていくことを考えると、2本目のフォローが大切になるため、セッターを常にフロントライトで守らせ、セットアップに素早く入らせることでトスまでの流れがスムーズにいくと思います。

しかし、ライトの選手は前衛でも後衛でもバックライトでレシーブすることになるのでスパイクを打つ場合は前衛後衛の状況をしっかり把握しておきましょう。もちろん、ライトはスパイクを打たないという選択肢もありだと思います。

相手がセンター攻撃時のレシーブ体系を考える

ブロックがないと分かれば、相手チームはセンターからも速攻だけではなく、通常の攻撃も使ってくることになります。

少しずらしてカバー率をあげる

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全くの横並びになってしまうと、間にボールが飛んできた時にぶつかってしまう不安や譲り合いなどでお見合いをしてしまうことが多くなりますので、左右が揃わないように、ずらしてレシーブ体系を組むといいでしょう。

相手がライト攻撃時のレシーブ体系を考える

基本的にレフトとライトは左右反対のレシーブ体系になると思います。

あまり頻繁にくる攻撃ではないのでとっさの時に位置を間違えないようにしましょう。

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相手スパイカーの利き腕によっては思わぬところに飛んできますので全てレフトの左右反対ではないので気をつけましょう。