更新日:2018/08/27
身長が高かったり、素早い動きができたり何らかの理由でミドルブロッカー(センター)に選ばれたひともいるかもしれません。
最近では「ハイキュー!」で主人公が低身長のミドルブロッカーが主人公だったりしますが現実にはやはり身長の高い人がミドルブロッカーをすることが多いですよね。
そこで今回はミドルブロッカーの役割と必要なものについてまとめて行きたいと思いますのでミドルブロッカーを目指している人は自分に足りているもの足りていないものを考えてみましょう!
ミドルブロッカーの攻撃方法といえば、「速攻(クイック)」ですよね。
一概にクイックと言ってもいろいろなトスや打ち方がありますのでそう言った面も合わせてみていきましょう。
クイックには大きく分けて
の4種類あります。
トスの位置などの確認はこちらのページで紹介しています。
4種類あると言ってもライト側のCクイックやDクイックなんかは使わないチームも多いですよね、もちろん使えるにこしたことはないですが、まずはAクイック、Bクイックがしっかり打てるようになるのが大切です。
Aクイック、Bクイックに焦点を当ててみていきましょう。
試合中に機能するクイックとはなんでしょうか?
簡単に言えば点をとれるクイックですが、正確には得点につながるクイックです。
もちろん、直接クイック攻撃で得点をするのも得点につながりますし、いわゆる「おとり」になるということも得点に繋がります。
もしかすると、多彩に動いてブロックを惑わせることも得点に繋がると言えますよね。
スパイクの基本ですがコースの打ち分けはできていますか?
体の向きそのまま打ってはいませんか?同じコースばかり打っていると相手ブロッカーやレシーバーに対応されてしまい拾われてしまいます。
最初は調子よく決めれていても終盤に対応されてしまい苦しい状況に追い込まれることもよくありますのでコースの打ち分けを練習しておきましょう。
その際にトスも少しずらしたりすることでより鋭いコースへ打つことも可能になりますので色々試行錯誤してみましょう。
下記にいくつかパターンを載せておきます。
通常は入ったなりのそのまままっすぐに打ちおろすAクイックですが、ブロッカーに対応されないように多少弱いスパイクになってしまいますが左側に打ちましょう。
上記の左側へのクイックだと体重を載せることが難しいため軽いボールになりがちですので、少し長めのトスを出してもらい体ごとターンして左への強打を打つ練習をしましょう。
トスの長さを変えることでもう一段階ブロッカーから離れることができますのでとても有用だと思いますよ。
BクイックはAよりもよりスピードのあるトスが飛んできますので打ちおろすだけで精一杯になりがちですがトスのスピードを生かして左へ打ち流すこともできます。
しっかりボールにミートするために、あまり大振りにせず手首を意識して左方向へ受け流すように打ち分けです。
続いては相手ブロッカーを惑わすという意味で入り方を変えてみましょう。
いわゆる裏から入る入り方の他にもBクイックと見せかけてAクイックに入ったりミドルブロッカーでありながらクイックではない時間差の攻撃、Aクイックと見せかけてセミ(Aチョン)などの一人時間差など足で稼ぐ相手を惑わす方法は無数にあります。
こちらも下記にいくつかパターンを載せておきます。
サーブカットやレシーブからの切り返し時には大抵、入りやすさや全体を見渡せるセンター位置に下がりますよね。
その位置からだとAクイックに入りやすいですが、あえてやや裏目のボールを追いかけるような形でBクイックに入ってみましょう。
切り返し時の体重移動や空中バランスなど少々難しいポイントもいくつかありますが体重を載せたまま左への強打を打てますしラリー中のごちゃごちゃした動きの中なのでまっすぐストレートに打ってもブロックの間を抜いてコートど真ん中に叩き込むこともできたりしますよ。
いわゆる裏の入り方です。セッターの後ろからというのか、飛んいるボール(トス)を追いかけるように入るのを裏から入るといいます。
Aクイックを裏から入れば左方向に強打を叩き込むこともできます。
もし、セッターがフロントの場合2枚で攻撃する必要があり手数が減ります。その時に相手チームがクイック1枚、レフトに2枚というややコミット気味のマークしながらのブロック体型を取ることがあります。
そんな時は裏からBクイックに切り込んで行くことでブロッカーを追いつかせずに、さらに相手ミドルブロッカーを惑わせることもできます。(しかし、トスがレフトに集中するため諸刃でもありますのでご利用は計画的に!)
先ほど紹介したトスを長くするというのと、今回の裏から入るを組み合わせてみましょう。
裏から入った際に、上記のAクイックのトスを長くして、自分自身も横に流れながらジャンプをしてクイックを打ってみると、、、
通常のAクイックだと思っている相手ブロッカーの横を簡単に抜くことができたりしますよ!
同じようにBクイックの打ちやすい位置に下がりAクイックに入ることもできます。
素直に斜めに入るため完全に振り切ることはできませんが、それでもどこからでも入れるぞと相手にアピールできますね!
セッターにぶつからないように突っ込みすぎないように注意しましょう。
先ほどのB位置からをさらに惑わせることに特化した入り方です。
ポイントはBに入ると見せかけて軽く踏み込みのモーションまでやってから、1歩ステップでAクイックに入り直すとBに入ると見せかけれたりします。
もちろんAに入るわけですので少し早めに入り始めないとトスに間に合わなくなるので注意です。
元は一人時間差の応用から始まっていますのでトスのタイミングや入り方がうまく掴めない場合はAチョンなどのセミのトスでBからA位置はいる一人時間差から練習するのもいいかもしれませんね。
いろいろ紹介しましたが、あまり無理をしすぎるとぶつかったりバランスを崩してしまったりするので、まずは軽く入りイメージをしっかり固めつつ足腰や体幹を鍛えや空中バランスを補いながら徐々に挑戦して見るのがいいと思いますよ。
難しい話をした後に簡単なことですけど、声を出すのはすごく大事です。
「味方にはサインで通じ合ってるからいいじゃん」などと思う人もいるかもしれませんが、ポイントは味方ではありません。
「今からクイックに入りに行くぞ」と相手ブロッカーにアピールすることが大切になります。
仮に、「A・A・A・A!!!」と大声で助走に入っていき相手にバレバレのクイックでも、その声で相手ブロッカーが一瞬でも迷い、サイドの攻撃のブロックが遅れ少しでもブロック枚数を減らすことができればそれは立派に仕事をしたと言えますからね。
基本的にミドルブロッカーは後衛時にはリベロをつけてもらうことが多いですよね。
ですので、前衛では常に全力でいきましょう。
全力で取り組むから相手は惑わされます。
中途半端に助走に入ってもこれはないなと思われてしまったら自チームのサイドが辛くなる一方です。自分がコートに入っている時は少しでもサイドに楽ができるように心がけてあげると自然とやるべきことも見えてくるはずですよ!
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