更新日:2021/02/05
今回は攻撃の幅が大きくひろがるバックアタックについて打ち方や注意すべき点を見ていきましょう。
バックアタックとは後衛の選手がアタックラインより後ろで踏み切ってジャンプし、スパイクを打つ攻撃です。
前衛のスパイクと違って打ちにくい部分はありますが、1人打てる選手がいるだけで攻撃の手数が増えますので積極的に取り入れていくのがいいと思います。
例えばチームのエースが後衛に下がってしまい得点しにくいローテでもバックアタックで攻撃に参加してくれることで攻撃の手数が増えて安定して得点しやすくなります。
前衛時のスパイクはすぐ目の前にネットがあるため前に飛ばないように抑えながら上に飛ぶようにしますよね。
その点、バックアタックはアタックラインからの踏み込みはネットまで3mの余裕がありますのでタッチネットやパッシングザセンターラインなどを気にせず前跳びができるので体重を乗せたスパイクが打てるのは強みではないでしょうか。
とはいえ前跳びをすると高さが下がってしまうことが多いのでそこには注意しましょうね。
基本的にステップから打つまでは前衛時のスパイクと変わりません。トスはセミからオープンぐらいが一般的ですのでトスセッターがトスをあげたら入り始めるくらいの感覚でトスの高さや位置によって都度調整していくと良いと思います。
参考までに少し小さくて見にくいですがいくつかgif画像をのせておきますね。奥のチームがバックアタックを使ってきます。トスはコンビを意識した低めですがスパイカーはトスが上がると同時くらいに入っていますね。ぜひタイミングなど参考にしてみてください。
その他、通常のスパイクと違うのはやはりネットとの距離が違うことでしょうか。最初は結構打ちにくさを感じるかと思います。
まずはオープンまでは行かないまでもセミより少し高めのサードテンポ気味のゆったりしたトスから練習しアタックラインの位置やスパイクの距離感など練習していきましょう。
慣れてきたら、実戦用に少し低めのセミなどのトスへ移行していくのがいいと思います。
バックアタックはセッター側からしてもネットから離れていくトスをあげる必要がありますので前衛のネットにそったトスよりも難しくなります。
バックアタックを打つスパイカーからすると向かってくるボールを打ち返さなければいけませんので前衛のスパイクよりインパクトの際のボールの抵抗が強くなり打ち返しにくくなりますよね。
その時にかぶっていたりして力が入りきらないとボールを振り降ろせなくなり勢いが上にそれてしまい奥に飛んで行ってしまいます。(いわゆるホームラン)
そうならないためにも一番力の入る肩の0ポイント(※)で打つことが大切になってきます。トス自体は自分に向かってくるトスなので短くて届かないということは少ないと思いますが、思ったよりもボールが向かってきて(伸びてきて)入りすぎてしまったためかぶって打たざるを得ないというシーンはよくありますのでセッターと話し合ってトスの位置など確認するようにしましょう。
0ポイントとはブロックを学ぼうのページで紹介している25°〜35°が一番力が入りやすいと言われている肩の角度のことでバレーボールでもブロックやスパイク、サーブなどでは重要になってくる体の構造のお話です。
踏み込みの時点でアタックラインに少しでも足がかかっていた場合そのままジャンプした場合、スパイクだけじゃなくネットより上で返球しまうとオーバーネットになってしまいます。
打ち方のところでも少し触れましたがバックアタックは前衛と違ってネットやアンテナなど踏み込み位置の確認になるものがほとんどないため感覚で距離を調整なければいけないため見誤ってアタックラインを踏んでしまいがちですので注意しましょう。
新しい体育館に行った時には練習で距離感を測っておくようにしましょうね。
バックアタックではネットとの距離が離れているため前衛と同じように叩きつけるように打とうとすると上半身がネットから出るくらい飛ばないといけません。
通常バックアタックを打つ場合は前衛のスパイクよりも奥を狙うように打つ必要がありますのでネットにかかったりアウトになりやすかったりします。
バックアタックに適した打ち方ができればいいですね。
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