更新日:2017/07/19
相手の意表をつくフェイント攻撃、自分がフェイントをして決まった時は非常に気持ちのいいものですが、逆にやられてしまった場合はわかっているけど動けない、すぐそこにあるのに届かないといった非常に悔しい思いをするものです。
繰り返し練習も大切ですが、どういったときにフェイントを使いたくなるのか、どこにフェイントがよく飛んでくるのかを頭に入れておくことも大切ですので、練習方法の前にフェイントについての知識をつけましょう。
フェイントの仕方についてはこちらで説明しています。
フェイントとはその名の通りフェイクをかけなければいけません。
トスが悪かったから、1本目相手のブロックに止められたから、と言ってフェイントをしてもバレバレで簡単に処理されてしまいます。
他にも最初から打つ気がなくフェイントするよと言わんばかりに手を伸ばしていたりなどほんの一瞬かもしれませんが、相手に悟らせる何かの信号を送っている可能性があるので些細なほころびも禁物です。
フェイントを仕掛ける前に自分の向きには気をつけて下さい。
「からだ」「手」「顔」そして、「目線」
見えないところにボールを落とすのは不安があるものですが、コートの状況を把握しようとしていつものスパイクと違う顔の向きになっていたりします。漫画とかで仕掛ける前にちらっと見ている描写とかも実際にしていますし、相手からするとわかったりします。
だまそうとして、体の大きな部位は上手く隠せていても、最後の「目線」を隠しきれていない人は多いです。ですのでフェイントをするときはボールを持って行きたい方向を「見る」のも禁物です。
見ないままフェイントをしてブロックにかかってしまったのなら、それは相手を騙しきれていないという証拠です。フェイントはブロックは抜けて当然。レシーバーを騙せるかが勝負なので勝負すらできていないので「だます技術」を磨きましょう。
スパイカーをやっていると試合中ムキになってブロックと直接対決をしていたり、最初の一本目は強烈なスパイクで気持ちよく決めたくなるものです。
極端な例ですが、試合が始まって1本目はどの選手も気合が入っていますし、最初の1点を取りたいと思っています。そんなみんなカタくなっている状況はフェイントに適していると思います。
気合を入れて「うおぉおおーーー!」と言いながらスパイクを呼び、思い切り助走、全力のジャンプをして、あとはやさしく脱力をしてフェイントをしてみてください。
こっちの気迫!?に身構えている、相手チームを意外と簡単に騙せるはずですよ。
※多用は禁物、保証はしかねます・・・笑
フェイントが決まりやすい位置はある程度決まっています。
決まりやすい箇所は大きく分けて4つです。
まずは鉄板中の鉄板ですね。
よく使うシーンとしてはセンターのセミ攻撃の時でしょうか。
相手ブロックが2枚飛んでいれば狙いどころですね、おそらく相手レフトとセンターが飛んでくるのでレフト側のブロックの横をすり抜けるようにネット際に落とします。
セミなど少しレシーブ体型組まれてバックレフトが上がってきていたり、フロントライトがフェイントフォローに動いてきていたりすると思いますが、あらかじめ読まれていない限りは拾われにくいところなので大丈夫でしょう。
もちろんブロックされない、ブロックにあたらない、ブロックに拾われないように気をつけましょう。
ブロックの手の届かないギリギリの高さを狙って後ろにフェイントをしてみましょう。
仮に後ろからフェイント処理の選手がいたとしても、相手ブロックが着地した時に無理に触ろうとして崩れる可能性も高いですよ。
クイックなんかはまだ、ブロックとして前衛がネット際にいるので取られにくいと思います。2枚付いてきた時はより効果的になりますね。
基本的にブロックが防いでいるコースはレシーバーはいません。ブロックに当たって柔らかいボールになるか、それこそフェイントしか飛んでこないからです。
とはいえ、コートの真ん中はどの選手も触ることができるがゆえお見合いを誘発しやすいですし、強打だと思って身構えている場合は動けませんよね。
図の場合バックライトがストレートレシーブとフェイント処理として前への意識を強めに守っているはずです。バックライトは主にワンタッチボールの処理要因として深い位置に構えていることが多いのでバックライトに取られないかつ奥過ぎない真ん中を狙ってみましょう。
平行やBクイックなど速いトス回しで相手の体制をととのえさせない攻撃の時にコート奥の角を狙ってみましょう。これはフェイントのような柔らかいボールではなくプッシュでつくようなボールを出すのがいいと思います。整え切らない体制のまま方向を変えるのは難しく対応できないことがあります。
他にも明らかにフェイントと思わせておいてコート奥にプッシュでねらいます。相手は前にフェイントが来ると思っていますから後ろに飛んでいくボールに対応できなくなはずですよ。
図ではBクイックと想定しています。通常レフトにトスが上がるとフロントライトは後ろに下がりアタックライン付近でレシーブしますが、クイックのため下がりきれません。ましてや、そこでフェイントのように腕を伸ばしたまま構えていたらバックライトは前に詰めてフェイントフォローに入りたくなります。
その気持ちを利用してコート角に突くようにプッシュしてあげましょう。バックセンターからは逃げるように飛んでいくボールになりますし、前に出かかっているバックライトは後ろに対応できず動けなくなるはずです。
注意点としては、相手に考えさせる時間を与えるオープンなどでやっても効果はあまりないと思いますので、クイックや平行、時間差など相手の混乱を誘いながらおこなってみるといいですよ。
しかし、裏を返せば「どの選手もそこにフェイントする」つまり「狙われやすい」いうことです。
相手ブロックが怖いからといって分かりやすいフェイントをしてしまえば、相手も警戒しているので簡単に拾われてしまいます。フェイントは逃げるためではなく、攻めるため、相手を撹乱させるための攻撃として使う必要があります。
そのために、決まりやすい位置を把握して、相手をだませる最適のタイミングでフェイントをすることによって相手の裏をかき得点に繋がります。逆にレシーブする時にも、位置とタイミングを把握することで相手がフェイントしてきた時に対応できるようになります。
もちろん、レシーブには相手の手の動きや行動である程度「読む」こともできるので経験を積むことも忘れずに
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