ブロック1枚の場合のレシーブ体系(レフト編)

更新日:2019/01/18

まず最初の前提として1枚ブロックでの考え方の記事で書いたようにブロックをする選手が相手のトスについていけるぐらいまで動けることとします。 ですので、まずはブロックをする選手にはブロックの飛び方や動き方(ステップ)などをブロックの飛び方、ブロックの動き方の記事を参考に教えてあげましょう。 最初に以降文章で出てくる略語の説明を入れておきます。
  • FR:フロントライト
  • FC:フロントセンター
  • FL:フロントレフト
  • BR:バックライト
  • BC:バックセンター
  • BL:バックレフト

相手がレフト攻撃時のレシーブ体系を考える

FCがブロックをすると設定し、残り5人でレシーブする形になります。 そこで、まずはFCのブロック位置を決めましょう。 ブロックの位置を決めることで意図的にスパイクコースを制限しレシーブしやすくすることができます。

ストレートを防ぐ

l_receive_block01_01 それでは見ていきましょう。 まずは簡潔に
  • ブロックの左手を抜ける強打に備えBRは構える。
  • FRは前へのワンタッチとフェイント。
  • FLはアタックライン内にくるインナーのボール(フェイントなどがほとんどで強打はほぼアウト)
  • BLはインナーよりのクロスの強打
  • BCはクロス対角の強打。
ス トレートを防ぐとグレーゾーンはブロックで防がれ強打が飛んでこないエリアになります。そうなると、FR、BRはブロックの左手を抜けてくる正面の強打の対応のために左内側に入ります。右サイドのワンタッチ、フェイントは打たれてから拾えるように意識しておきましょう。 BRが内側に動いている分、BCとBLの2人でクロスの強打を拾いに行きましょう。どんな相手でもブロックなしのノーマークでスパイクを打たれると拾にくいですが、手だけでなく肩をしっかり入れて体で拾いに行けば外に弾かれることも少なくなるはずです。 クロス対角を意識しすぎてBCとBRの間のボールの取りこぼしに注意しましょう。 FRはアタックラインくらいまでさがりブロックの後ろでフェイント処理をおこなうとよいでしょう。しかし、ワンタッチでイレギュラーな軟打があることも忘れないようにしてください。。 FLは相手の身長やジャンプ力に応じてどこまでインナーに強打がくるかを見極めてアタックライン少し後ろで調整しクロスの攻撃に対応しましょう。
注意すべきポイント
l_receive_block01_03 はワンタッチもしくはフェイントでブロックの上を越されたサイドラインぎりぎりのボールです。FRはフェイントをメインに構えているとはいえ体の進行方向と逆にレシーブを上げなければいけないので一歩でも足りない場合思った位置に届かなくなってしまう可能性があるからです。 はブロックの上を越すストレートです。ブロックがあるので強打でないことが多いですが、BRが正面の強打を意識しすぎてがっしり構えてしまうと、反応が鈍ってしまい動けなくなってしまい落としてしまうので構えすぎには注意してください。 はコートど真ん中の軟打ボールです。BL、BCとのお見合いの可能性も高いですし、強打を意識しすぎると足が出ない可能性があるのでここのボールはどちらが取るかチーム内で話し合う必要が出てきます。 FLもインナーの強打がくる可能性があるため硬く構える必要がありますが、ネット付近の軟打やフェイントがくるので相手スパイカーをしっかり見る必要があります。 クロスといってもいろいろな角度があるので、バックの選手の間に打たれるボールはどうしても手が出しにくくなるのは仕方がないですね。

クロスの強打を抑える

l_receive_block01_02s クロスを防ぐというのは相手の正面に飛ぶのと同じと考えていいと思います。(明らかにストレートを打つためにネットと垂直に入ってくる人もいますが、、、) まず相手のスパイカーがストレートに打ってくる可能性を考えBRは強打に備えましょう。ある程度ブロックがあるのと、ストレート方向なのでそこまで落としてくることはないでしょうが、、、FRとの間のボールに注意してください。 FRはブロックの右手に当たり外に弾かれるボール、ブロック後ろのフェイントに反応できるとよいでしょう。方向が真逆のボールなので先に動いてしまうと拾えなくなる可能性もあります。 FLはアタックライン内にくるインナーのボール BLはブロックの左手を抜けてくるさらにクロスの強打 BCは左手ぎりぎりのクロス強打とブロックワンタッチのボールを拾えるように構えるといいと思います。 l_receive_block01_04 FCはコースを防ぐというよりは止めに行く気持ちでブロックをしたほうがいいですね。1枚なのでまだまだ打てるコースが多く、ブロックを利用したワンタッチで弾かれてしまう可能性もあります。 1枚で止めに行く場合は相手の左手の正面に飛ぶと相手の視線を防げて効果あるとおもいます。

まとめ

1枚ブロックのシフトを使う機会はなかなかありませんが、初心者の多いチームや育成途上のチームなどではあるかもしれませんね。 経験者がFCの時はコースを防ぐよりは止めに行く気持ちでブロックをしたほうが得点に繋がるかもしれません。その時は後ろのレシーバーがポジショニングに振り回されるのでチームプレーとしては機能しないかもしれませんが、1枚の場合、防ぎきれないのでまだまだ打てるコースが多く、ブロックを利用したワンタッチで弾かれてしまうことが多くなるかもしれません。

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