ゆれるサーブを打ちたい!その2

更新日:2018/12/27

「その1」で無回転の仕組みやなぜと言った疑問について見ていきました。

「その2」は打ち方のコツや、その先のどうすればサービスエースが取れるのかなどについても触れていきたいと思います。

無回転サーブの打ち方

企画ページの「落ちるサーブ」で私が学生時代に聞いた噂など紹介していますが、

(その1)を作る際にサーブや回転について調べてみると「落ちるサーブ」が打てるのではなく「無回転サーブは回転のあるサーブより空気抵抗を受けるので急速に勢いがなくなって落ちるように見える」というのが正解のようですね。

それではどのように打てば無回転が打てるのか、打ちやすい打ち方についても考えたいと思いますので、まずは人の体の仕組みから見ていきましょう

腕と肩つながりを意識する

サーブを打つ時に腕のストロークを意識していますか?

サーブは体全体を使いますが、その中で重要なのは「肩」と「腕」ですね。

男子のプレーを見ていると肩と腕の力で無理やり打っている人もいるくらいですからね。

人の腕の関節は腕(ヒジ)を伸ばしきると次は肩に移ります。肩は回転できるようになっていますので、何も考えずに打っていると自然とボールをこすってしまうような別方向からの摩擦の力が加わってしまいます。

そのため、回転のかからないような打ち方を意識することで摩擦の力を減らすことができます。

回転のかからないように意識するポイント

  1. ボールの中心を叩く
  2. 腕を振り切らない
  3. ボールはなるべく真横から叩く

この3つがポイントになってくるのでみていきましょう。

1、ボールの中心を叩く

ボールは球体をしています。

球体は弾いて飛ばすためのコントロールが難しく、さらに無回転となると、この球体に点もしくは均等に力を与えて叩かなければいけません。

流石に手をグーにして点で打つのは無理がありますので手は広げて手のひらでボールの中心を叩くことにしましょう!

幸いにも、ボールは丸くそれを包み込めるように手のひらは手の他の箇所に比べて凹んでいますので、手のひらでボールの中心を叩くことで均等に力を与えやすいですね。

2、腕を振り切らない

こちらは先ほどの腕と肩の話になります。

振り切ってしまうと、肩の関節を使うことになってしまうのでボールをこすりやすくなってしまいます。

腕が伸びきる前に止めるか引くかすることでこのこすりを抑えられます。

3、なるべく真横から打つ

これはネットとボールの位置関係、さらには肩の動きと、ボールの軌道まで様々な要素に関わってくるのですが、ボールを下から打つのと横から打つのでは打ちやすさが違います。

皆さんはサーブを打つ時、ボールを上の方に向かって打ちますよね。これはサーブを打つ時のボールよりもネットの方が高いということですよね。

ちなみに、187cmの私が真上に手を伸ばした時、指先がネットから少し出るかなといったところですので、そうそう普通のフローターサーブでネットの上から打てる人はいないと思います。

肩の動きは上のイラストの赤い線のように肩を中心に円を描くように稼働します。頭のてっぺんを境目にいわゆる振り下ろすという動きになります。

ですので、通常のフローターサーブのように上に向けて打つという動きは肩の動かしやすい動きに逆らってヒジの力だけで打たなければならないということになりますね。

そうなると余計に力を込めて打つ必要が出てきますのでどうしても筋肉がこわばってスムーズな動きを出すことが難しくなります。

ですのでなるべく肩の動きにそった打ち方をする方がより自然でスムーズな動きでサーブが打てるのではないかと考えます。

ではどうやって横から打つのか?

そうはいっても身長は変えることはできないのにどうやって打てばいいんだと思うかもしれません。そこで、同じフローターサーブで少し違うフローターサーブを打てるようになりましょう!

ジャンプフローターサーブ

ジャンプフローターサーブは前にステップを踏みながらボールを投げ、ジャンプして打つサーブです。

詳しくは過去記事の「サーブの種類」や動画でも紹介しています。また詳しい打ち方の記事や動画も作成していく予定ですのでその時はこちらにもリンクしますね。

ジャンプフローターサーブはボールを前に投げて、かつ体も移動しながら打ちますので腕の力以外にも体の動きの力も加えることができますので力のないレディやキッズにも飛ばしやすいと思います。(その分、打ち方に慣れるのが大変かもしれませんが、、、)

ポイントとしてあげた3点のうち、ボールの中心を叩くは練習あるのみですが、ジャンプフローターサーブでは体の勢いを伝えることができるのでそこまで腕の力を必要としないため腕を振りきらずに打つことができますし、ジャンプをすることで打点を高くしボールも真横から叩けます

自分の中ではわりととゆるくて変化のするイメージが付いていますが2018年の夏頃に全日本男子の試合を見ていた時に、李博選手のサーブが高い打点からの振り下ろし型の勢いのあるジャンプフローターサーブを打っていて結構相手のサーブカットを崩していた印象があります。

194cm、ジャンプ後の高い打点から打ち下ろされてなおかつ変化のするサーブとなれば取りにくいのは当たり前ですよね。

揺れる揺れないの話を置いておいたとしてもハイキューなどのバレー漫画のサービースエースの代名詞と言えるジャンプフローターですので信頼感はバッチリです!

ぜひ、練習し習得する価値はありますので、ためしてみてくださいね。

締め

長々といろいろ自分の考えを書いてきましたが、もちろん通常のフローターサーブでも無回転で揺れたり落ちたりするサーブを打てることはありますし、それを狙って打つのは非常に難しいです。

更に言えば10回に1回できたからといって満足してはいけません。

バレーは一般の試合だと1試合2セット先取か、大きな大会の決勝などは3セット先取です。どれだけシーソーゲームだとしても多くて3回サーブが回ってくるかどうかです。

その限られた回数の中でチームに貢献できるかというところが大事になってきますので原理が理解できたのであれば。あとは試合で使えるようにひたすら練習しましょう!

また、ボールが揺れるだけで満足してはいけません、その先にある相手レシーバーに取らせない「崩せるサーブ」「得点につながるサーブ」についてみていくと、

  • ボールスピード
  • 軌道の変化

この2つも大切になってきます。

続いて「その3」ではこの得点につながるサーブについて考えていきましょう。

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